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布を巡る旅 その3 [フランスのモノ]

 シリーズの三回目は、フランス南西部バスク地方の織物です。


 1910年創業のメーカー1910 Lartigueは、ずっと同じ家族に継承されてきました。現在のオーナーは4代目にあたります。


Paris_Ascain.jpg

 下記ウィンドウのをクリックして番組をご覧下さい。(フランスのTV局TF1で2014年1月15日に放送)(▸をクリックしても該当の映像が出てこない場合はウィンドウの下にある文字をクリック

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。



 バスク地方と言えば、草を食む羊に、赤と白の家々。


 そこで作られているのがストライプ模様の織物です。


 ツートンカラーの典型的なバスク織り。かつては7本の縞模様だったそうです。


 7本は、バスク地方の7つを地域を表しているのだとか。


 同じストライプ模様のカタルーニャの布に似ていますが、どことなく違っています。


 地中海寄りとそうでないのとでは色使いも違ってくるものなのでしょうか?


 バスク織りは、まずは長い糸を使ってストライプ模様をセットすることから始まります。


 大きな機械は何キロメートルにもなる糸を巻き付けられるそうです。


 セットが完了したら、特殊な機械を使って糸を束ねて行きます。この作業は手作業です。


 どうやら糸を束ねるのと同時に切り離しているようです。


 この作業、昔は一週間かかっていましたが、今では3時間で終わるそうです。


 小型ロボットのような機械のおかげです。


 バスク織りは、昔は、衣服、ベッドカバー、テーブルクロスとして使われていましたが、今はさらに幅が広がり、クッション、ポーチ、ナプキン、タブレット入れなどに加工されています。


 そして色使いも変化しているそうです。


 「ベージュが主流だったバスク伝統の色合いからだいぶ変化してきました。今ではカラフルでモダンな色になってきています」と女性。


 そして、布の風合いも、厚手の固いものから、薄手の柔らかいものまであるようです。


 これなら様々なものに応用できそうです。


 「バスク伝統の織物ですが、現代に合わせたものでなくてはなりません」とデザイナーの女性。


 4代目のフィリップさん、先祖から受け継いで来た伝統のバスク織りを守りながら、新しいデザインにも挑戦しています。


 

 

 


******** フランス人のつぶやき *******

 

 

「今日、私の彼が赤いバラをプレゼントしてくれた。うっとりしてその香りを楽しもうと10分間も鼻をくんくん言わせた後で気がついた。バラは布製の造花だった[ふらふら]

 

VDM (Vie de merde)より




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コメント 4

opas10

伝統を守りながらも新しいものに挑戦しているからでしょうか、今回出てきた柄からは古さは全く感じませんでした。タイムレスな魅力がありますね。
by opas10 (2014-02-02 14:47) 

carotte

opas10さん
うまい具合に伝統と新しいデザインが融合してました。その地方の個性として伝統的なものなくしては価値がありませんし、古くさくなってしまっては産業として成り立たないですね。
by carotte (2014-02-02 20:03) 

yuzuhane

ほんとこの前の縞とちょっと雰囲気が違いますね。機械もこちらの方が新しそうな感じでした。羊もかわいかったです。バスク地方もいい所ですね。
by yuzuhane (2014-02-02 23:55) 

carotte

yuzuhaneさん
カタルーニャと同じかなと思っていると、やっぱりどこかバスク風なんですよね。バスク地方は独特の文化があって面白そうなところです。
by carotte (2014-02-03 13:04) 

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