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フランス西部岬めぐり その2 [ブルターニュ地方]

 シリーズの二回目は、ブルターニュ地方で一番の観光地サン=マロ(Saint-Malo)と周辺の島を訪ねます(下記地図の赤印)。


Paris_StMalo.jpg

より大きな地図で フランス西部岬めぐり を表示

 下記ウィンドウのをクリックして番組をご覧下さい。(フランスのTV局TF1で2014年1月28日に放送)(▸をクリックしても該当の映像が出てこない場合はウィンドウの下にある文字をクリック

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。



 船の上をボートを走らせているのはアランさん。


 目の前に見えているのは、要塞都市サン=マロ、その左隣がグラン=ベ島、そのまた左隣がプチ=ベ島。


 アランさんが向かっているのはこの中のプチ=ベ島。


 「あの島に上陸するのは少々大変なんです。この小さなボートがあるからなんとかなるんですがね。島にあがろうとして海にどっぷりつかってしまったこともありますよ」とアランさん。


 確かに、この岩場と波では上陸には難儀しそうです。


 なぜにそこまでしてこの島に?


 ここには17世紀にヴォーバンが作った要塞があるのです。


 国のお宝ですが、120年もの間、放置されたままになっていました。


 10年ほど前から、アランさんがたった一人で、補助金ももらわず、こつこつ修復してきました。


 「出来るだけお金をかけずに、出来るだけ丈夫に作る、というのを念頭に修復しました」とアランさん。


 今年69歳になりましたが、こうして石を一つ一つ積み重ねてきました。なんとも奇特な方ですね。


 今では修復が完了し、観光客は引き潮の時なら島に上陸して要塞を見物することができるそうです。


 島の要塞の向こうに見えるのが、要塞都市サン=マロ。


 シーズンオフの冬は、観光客は数えるほどしかいません。メインストリートも静まり返っています。お店の方々は逆にバカンス中だそうです。


 しかし、このシーズンオフの時期に、帆布を使ったバック作りに忙しくしている人もいます。


 この建物、元は船主が所有していたそうです。単に船主と言っても、昔は艤装した船で大海を縦横無尽に動き回って活躍していました。


 「夏は音楽が流れたりしてこの通りは賑やかですよ。のんびりした冬とはまったく違ってます。夏はちょっと疲れますね」とルーシーさん。


 先祖が船主だったというジャンさんが、元船主の館を案内してくれました。


 部屋には立派な本が並んでいます。


 「これは仏英の辞書ですが、海に関する言葉だけを集めたものです」とジャンさん。


 海岸ではサーフィンに興じる方が約1名いらっしゃいましたが、要塞都市サン=マロは、静かに宵闇に包まれて行きました。


 尚、サン=マロについてもっと詳しく知りたいとおっしゃる方は以前の記事をご覧下さい→こちら

 

******** フランス人のつぶやき *******

 

 

「今日、愛する人に結婚を申し込んだ。しばらく沈黙していた彼女が静かに言った。『いいわよ、結婚しても。いずれにしろ、いつだって離婚できるんだから』」

 

VDM (Vie de merde)より




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コメント 6

yuzuhane

あの小さなボートで上陸するのは大変そうですね。わんこもいましたが、一緒にあのボートに乗っていたのでしょうか。島にいるのかな?アランさん立派ですね。御蔭で皆がこの要塞を訪れることができるようになったんですね。・・・どちらで見ても映像がぶつぶつ切れて時間がかかりますが・・うちのパソコンの問題なんでしょうか。映像も楽しみなんで、もう少し見やすいといいな・・ト。
by yuzuhane (2014-02-10 09:44) 

carotte

yuzuhaneさん
ひょっとしてお使いのパソコンはMacですか?私もMacを使っておりますが、映像がいちいち止まってしまうので困っていました。試しにWindowsで見てみたところ、すんなりと見ることができたので、Macとの相性が悪いようです。(とは言っても、タブレット(iPad mini)もすんなりと見られるんですよ。)
どうも映像の読み込みと速度と再生の速度がうまくかみ合っていないようなのです。解決策として、再生ボタンをクリックし、本編が始まった時にポーズボタンをクリックして再生を止め、映像をある程度読み込ませから、改めて再生ボタンをクリックすると途切れずに見られるようになります。(この説明でご理解いただけると良いのですが・・・)
by carotte (2014-02-10 13:34) 

cycloo

確かに前回の記事を見ると歩いて渡っています。
サン・マロ自体、ナチス・ドイツ撤退のさい爆破されたのを復元したと聞きました。どこでも、フランスのbourg全体がひとつの積木細工のようで感心します。集落にスキがないですね。それにしてもアランさん一人でこつこつと・・・脱帽。
by cycloo (2014-02-10 15:46) 

carotte

cyclooさん
サン=マロは大戦で80%が破壊されたそうです。ここは昔から戦いの場になっていたんでしょうね。フランスの集落は良く出来てるなと思います。それぞれが機能的にまとまっていて、しかも絵になってるんですよね。
by carotte (2014-02-11 10:36) 

opas10

船着き場がない島なので上陸するのも大変だし、危険そうです。「奇特な方」という表現は、まさにアランさんのためにあるような(^^)。
by opas10 (2014-02-15 12:40) 

carotte

opas10さん
上陸するのも難しいようなところで、補助金も何もなしですからねえ。何か思うところがあったのかもしれません。思えば、17世紀にこんなところに要塞を作った人たちも偉かったです。
by carotte (2014-02-16 14:31) 

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