フランス西部岬めぐり その4 [ブルターニュ地方]
シリーズの四回目は、サン=マロの河口に注ぎ込むランス川を逆にさかのぼって、少し内陸に入った町ディナン(Dinan)を訪ねます(下記地図の水色印)。

下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧下さい。(フランスのTV局TF1で2014年1月30日に放送)(▸をクリックしても該当の映像が出てこない場合はウィンドウの下にある文字をクリック)
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城壁に囲まれ、中世の趣を残すディナン。
町のゲクラン広場には市が立っていました。
内陸部にも関わらず、新鮮な海の幸を売るお店が並んでいます。海で穫れた魚介類がランス川を通ってここまで運ばれてくるようです。
そんな市場の中を中世の衣装で歩くおヒゲの男性。
「ここは、1359年に、ベルトラン・デュ・ゲクランとトマ・ドゥ・カントーベリが騎乗槍試合で戦った場所です」
因に、ベルトラン・デュ・ゲクランは、ブルターニュ継承戦争の最中に、イングランド軍に囲まれたディナンを守りきった英雄です。
さて、マントを羽織った男性はいったいどこへ向かうのうやら・・・。
なんとこの方、ハープを演奏するようです。このハープ、ブルターニュ地方に伝わるケルトのハープだそうです。
遥か昔に忘れ去られていたこの楽器を甦らせたのがこの方ミルランさんだそうです。
「ハープの黄金時代は、2世紀から4世紀にかけてのことでした。歴史あるディナンの町はこのハープにぴったりの場所だったのです」
ミルランさん、このハーフティンバー様式の建物をハープの館(Maison de la harpe)にしてしまいました。
ディナンには、このように中世の歴史を秘めたハーフティンバー様式の建物が100軒以上も残っているそうです。
歴史的建造物の修復を研究しているシャルルさんと一緒に町を少し歩いただけでも、古い建物があちこちに残されているのがよく分かります。
この街並が観光客を引きつけるようです。
しかし、ものに寄っては時代の流れの中で作り替えられた建物もあるそうです。
140段の階段を上がって塔(beffroi)にのぼれば、町全体を見渡すことができます。
因にこの塔、ブルターニュ地方に2つしかない塔の一つだそうです。
「町には国の文化財として保護されている建物が70軒あります。そしてその町を囲っている城壁の長さは2.7キロです」
丘の上にある町からランス川へと降りて来ると、そこには一隻のボートが停泊していました。
ここは洋品店。船の一階で洋服を作り、二階で販売しています。
「3代も前からこのお店をやっています」とお店の方。
ディナンの産業は観光の他に、このような職人さんたちのお店でなりたっているそうです。
さらにディナンのことが知りたいとおっしゃる方は以前の記事をご覧下さい→こちら
******** フランス人のつぶやき *******
「今日、私が顔のシワをギターの弦にたとえていたら、彼が言った。『ギターの弦は6本しかないから、君の場合は・・・ハープだね』」
VDM (Vie de merde)より
ミルランさん、知らない人が見るとちょっと怪しい、近づきたくない人に見えるかも、です^^;。街中いたるところにハーフティンバーの家が残っていますね、国の文化財が70軒もあるとはすごいです。フランスの建築オタクにとっては垂涎の町なのでしょうね。
by opas10 (2014-02-15 13:59)
opas10さん
ミルランさんとあの優雅なハープが結びつかないですねえ ^^;
文化財が70軒はやっぱりちょっとすごいですね。犬も歩けば文化財に当たるみたいな町です。ガイドさんに案内してもらったら面白い話を聞きながら見物ができそうです。
by carotte (2014-02-16 14:41)