小さな村の村長さん [地方の小さなできごと]
フランスでは3月に、市町村議会選挙とそれぞれの長(村長、町長、市長)を選ぶ選挙が実施されます。
そろそろ立候補の締め切りが近づいているのですが、立候補者が現れず困っている村があります。
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧下さい。(フランスのTV局TF1で2014年2月26日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
フランス南部オード県のサント=カメル(Sainte-Camelle)は人口128人の小さな村。
これでもパリと同じように地方自治体の一つです。
選挙で選ばれた村長さんもいれば村議会もあります。
現在の村長さんがベルナール・ヴィダルさん。この村で生まれ育ちました。
2001年から村長を務めて来ましたが、次期立候補は取りやめました。
いかに小さな村とは言え、あれこれ苦労が絶えずお疲れのようです。
村長さんが身につけるトリコロールのたすきを次の方に渡したいとのこと。
しかし、問題はその立候補者がいつまでたっても現れないこと。
「どの村にも村長はいなくてはいけないですよ」と年配の女性。
立候補の届出は3月6日が締め切りです。
誰も現れなかった場合、村は解散、隣村に吸収合併されることになってしまいます。
つまり、村は消えてなくなってしまうということ。
「この村で生まれて、10年ほど別のところにいたことはありますが、それ以外はずっとこの村ですごしてきました。私が辞めることで村がなくなるなんて良い気はしませんね」とベルナールさん。
最後の望みをかけて2月28日に村議会が開かれることになっているそうです。
なんとか立候補者が現れてくれるといいですね。
******** フランス人のつぶやき *******
「今日、友人の結婚式に女性の村長さんがトリコロールのたすきを掛けてやってきた。すると私の娘が言った。『パパ、どうしてミス・フランスが結婚式をするの?』」
VDM (Vie de merde)より
小さい村には小さい村なりの苦労があるのでしょうけど、誰も立候補者が現れないというのは大きな問題ですね。村人にとって町の行く末や生活の基盤づくりは、あまり関心がないのでしょうか。鼓腹撃壌ならいいんですが・・・。
by opas10 (2014-03-04 00:37)
opas10さん
いろいろ大変らしいです。予算が足りなくて、市や県に出してもらおうとして断られたり・・・疲れたというのも分かる気がします。しかし、このままでは村がなくなってしまうらしいので、どうにかして誰かに立候補してもらいたいところですね。
by carotte (2014-03-06 16:24)