エビアンの里 その1 [ローヌ=アルプ地方]
フランスのミネラルウォーターと言えばエビアン。
その故郷エヴィアン=レ=バン(Evian-les-Bains)を、今日から3回のシリーズで訪ねます。
第一回目の今日は、保養地として発展した町の様子を見てみましょう。
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧下さい。(フランスのTV局TF1で2014年3月16日に放送)(▸をクリックしても映像が見られない方は→こちら)
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エヴィアン=レ=バンは、レマン湖の湖畔にある人口8,400人ほどの町です。
ミネラル水の生産量は一日500万ℓにも及びます。
町は“レマン湖の真珠”と呼ばれ、かつての湯治場としての黄金時代をしのばせる建物があちこちに残っています。
その湯治場の一つが、鉄骨とガラスで出来たアールヌーボー調の建物。
かつて湯治にやってきた人たちで賑わっていた昔の白黒写真が登場しました。
19世紀初頭、ここの水が身体に良いと評判になり、鉱泉を中心にした産業が活発化します。
ホテル、劇場、カジノなどの娯楽施設も建設され、世界各国のブルジョワが頻繁にやってくるようになります。
エッフェル塔を作ったエッフェルさんや、文筆家のマルセル・プルーストも定期的にやってきていたそうです。
このような湯治客を収容するために出来たホテルがHôtel Royal。1909年の開業です。
ただいま修復工事の真っ最中。
かつては、上流階級のフランス人やイギリス人が宿泊していたそうです。
エヴィアンの町に引きつけられて別荘を作ってしまった一族もいます。
それがあのリュミエール兄弟の一族です。その別荘villa Lumièreを訪ねました。
ヴィラの中でも一番豪華なのが黄金の部屋と呼ばれる広間。
天井の照明は当時の先端技術を使って作られているそうです。
1896年当時、電気が通っていたのはここだけだったそうです。
現在ここは役場として使われています。
時は流れて現代の湯治場。建物の雰囲気はがらりと変わって近代的です。
ケアの種類は10種類ほど。プールではエアロバイクのエクササイズが行われています。
この100年で湯治客は10倍に増えたそうです。
10年間の修復がちょうど終わったかつての湯治施設Palais Lumièreでは美術の展覧会が開催されています。
エヴィアンにはゴルフ場もあります。「結構むずかしいコースですが、こちらには山があり、あちらには湖があり気持ちよくゴルフが楽しめます」と男性。
ゴルフ場からはレマン湖と対岸にある町が見渡せました。
******** フランス人のつぶやき *******
「今日、私の彼は大のゴルフ好き。私のことを“19番ホール”と呼ぶ」
VDM (Vie de merde)より
最初に出てきたアールヌーボー風の建物は素晴らしい空間でしたね。白黒写真もいい雰囲気でした。湖のほとりの道も気持ちよさそうだし、多くの方が別荘をと思うのもわかります。リュミエールさんのところも細部に凝っていましたね。
by yuzuhane (2014-03-21 21:23)
yuzuhaneさん
アールヌーボーの建物は素晴らしかったですね。昔の人はこういうところにお金をかけたのですよね。ここは有数のリゾート地らしいです。湖があって、遠くにはアルプスがあって、水もおいしくて、別荘を持ちたくなりますね。
by carotte (2014-03-22 15:55)
アールヌーヴォーの湯治場、外見はクリスタルパレスみたいだし、内部も素晴らしいし、かつての繁栄ぶりがわかります。こんなところに長逗留して、気候のよい時期にゴルフを楽しむ、なんて優雅なことをやってみたいものです(どうやっても無理ですが・(笑))。フランス人のつぶやき、単なるゴルフ狂なのか?はたまたアダルティーな話題なのか、なかなか難しいです(笑)
by opas10 (2014-03-25 23:53)
opas10さん
ベルエポック時代はこういうのがさかんだったようです。湯治場というとこの手の建物が必ず残ってますね。こういうところで長逗留してみたいですが、なかなかねえ〜。フランス人のつぶやき、carotteのブログに載せるぎりぎりのラインです。^^;
by carotte (2014-03-30 16:45)