エビアンの里 その3 [ローヌ=アルプ地方]
シリーズの最後は、町の正面に広がるレマン湖。
琵琶湖より少し小さい湖は、北側がフランス、南側がスイスと、二つの国にまたがっています。
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧下さい。(フランスのTV局TF1で2014年3月16日に放送)(▸をクリックしても映像が見られない方は→こちら)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
夕暮れのレマン湖。愛犬と一緒にボートを出したのは漁師のラファエルさん。
15年前からここで漁をしています。同じような漁師は現在60人ほどいるそうです。
「この時間、湖には誰もいません。私だけに許された時間です」
こうして網をおろし、明日の朝6時に引き上げるそうです。トラウトやイワナと同じ種類のオンブル・シュヴァリエと呼ばれる魚が穫れるそうです。
湖には白鳥もいます。
現役をリタイアしたロジェさん。時々こうして湖畔を散歩しています。
そのロジェさんの奥さまジョルジェットさんはまだまだ現役。
湖畔のレストランの厨房で腕を振るっています。
湖で穫れた新鮮な魚を使った料理がお店のスペシャリテ。
「フライパンの魚は、湖の王様と言われるオンブル・シェヴァリエです。身がしまっていてとても美味しいですよ」
全長73キロあるレマン湖。
漁ができるくらいのキレイな湖ですが、こうして一週間に一回は水質検査が行われます。
そして、北のスイスと南のフランスをつなぐフェリーも走っています。
エヴィアン=レ=バンからはローザンヌへ向かうフェリーが出ています。所要時間は35分ほど。
毎日2500人ほどの人が通勤で利用しているそうです。
「私は何年もパリの地下鉄や郊外線を利用してきましたが、朝と夕方に船で通勤できて幸せです。特に夕暮れ時はとてもきれいですよ」と女性。
こうして通勤している方々もいるかと思えば、ボートを出して釣りに興じるおじ樣方もいらっしゃいます。
ボートの小さなテーブルにはなにやらおつまみのようなものが・・・。
トラウトを釣りいらっしゃったようですが、魚が現れてくれません。
しかし、そんなことは大して気にもしてないご様子。とにかく集まってわいわいやるのが楽しいらしい。
こうやって湖に船を出してゆらゆら揺られているのが第一の目的のようです。
「今日はちょっと曇っていて灰色だけど、明日はブルー、別の日にはグリーンとその日によって湖は変わります。居心地が良すぎて、ここを離れられませんよ」とおじさま。
レマン湖の生活は豊かでのんびりとしていました。
******** フランス人のつぶやき *******
「今日、彼女と二人でベンチに腰掛けていた。湖は静かで回りには誰もいなかった。僕たちはキスし合った・・・。すると突然、藪の中出てきた60歳くらいの裸の男性にハンカチはないかと聞かれて呆然。あの人はいったいなんだったんだろう」
VDM (Vie de merde)より
レマン湖のフェリーで通勤とはウラヤマシイかぎりですが、もっとウラヤマシイのがボートでまったり過ごすオジさまたち。早くああいった仲間に入りたいものです(笑)
by opas10 (2014-03-26 00:37)
フランスからスイス・ローザンヌへ船で通勤するフランス人(フロンタリエというそうです)、それを取り締まる国境税関。どんなことが起こっているのか?次の本に書かれていて、興味深いです。「オラドゥール大虐殺の謎」小学館文庫。本題(オラドゥールの虐殺)の序幕として出てくるのですが、この部分はハラハラドキドキのサスペンスものです。未読でしたら、始めの部分でも、その実態が分かって、お勧めです。
by cycloo (2014-03-27 09:54)
opas10さん
レマン湖のフェリーに乗ったら、とても通勤という雰囲気にならなさそうな気がします。それにしても、どうやったらあんな風にリタイア生活を楽しむことができるんでしょうね。
by carotte (2014-03-30 16:57)
cyclooさん
面白そうな本ですね。あの辺りは、第二次大戦の頃はいろいろあったかもしれないなと思わせる場所ですね。ナチを逃れて国境を越えようとした人もいたかもしれませんし・・・。入手して読んでみます。
by carotte (2014-03-30 17:03)