お城で訓練 [サントル・ロワール地方]
週末、だいぶ暖かくなったので、梅の名所で知られる近くの公園まで散歩にでかけました。
梅に混じって杏子の花がさいていました。
この二つ、何度見ても区別がつきません。そっくりの花でした。
毎年、春は名のみということが多いのですが、今年は暦とともに春がやって来つつあります。来週末には東京も桜が咲き始めるようです。
さて、本日の話題は、フランスのレスキュー隊の訓練です。
訓練は訓練でもお城での訓練。あのシャンボール城で行われました。
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧下さい。(フランスのTV局TF1で2014年3月21日に放送)(▸をクリックしても映像が見られない方は→こちら)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
16世紀、フランソワ1世が建てさせたことで知られるシャンボール城。上から見るとこんな感じなのですね。
お城の高さは56メートルあるそうです。屋上にはたくさんの塔が並びます。
みごとなお城!と眺める分にはいいのですが、なにかあった時に出動するレスキュー隊に取っては大変な場所です。
お城の屋上から病気やケガで動けなくなった人を救出する訓練が行われました。
安全に救い出すことが第一ですが、同時に、大切な文化財にキズを付けるようなことがあってはなりません。
技術と同時に大変な注意力も要求される仕事です。
「城にキズを付けない、安全に救出するというのが任務です。こうして訓練することで、それが実現できるようになります」と責任者の方。
シャンボール城は8ヶ月に渡る修復作業の真っ最中。約20人ほどの人たちが高所で修復作業に当たっています。
万が一の場合はレスキュー隊の出動が必要になるかもしれません。
「足場にアクセスするのが難しいんです。それに煙突へのアクセスも簡単ではありません。2011年には暖炉でちょっとした火がでまして、我々消防隊が出動しました」とレスキュー隊の方。
あんな高い塔からの救出訓練もするんですね。けが人役も勇気が要ります。
年間78万人ほどが見学に訪れると言うシャンボール城。セキュリティも重要な要素の一つです。
******** フランス人のつぶやき *******
「今日、救急隊として、急病の女の子を病院に搬送することになった。しかし、女の子が嫌がったため、母親が説得した。『それにね、素敵な男性が一緒について行ってくれるのよ』すると女の子が私をじっと見ながら言った。『う〜、そんなことないわ』」
VDM (Vie de merde)より
この訓練、文化財にキズを付けてはいけないので非常に気を使いますね。そして何よりも、身体を自由に動かせないケガ人役が、一番コワイ思いをしているのかもしれません(笑)。
by opas10 (2014-03-31 23:22)
opas10さん
ケガ人役はほんと怖いと思いますよ。お城の一番高い塔から、頭からおろされていませんでしたっけ?恐ろしい・・・。
建物にキズを付けてはいけないとなると、かなり大変な作業になりそうです。
by carotte (2014-04-03 18:26)