ブルゴーニュワインの高騰 [フランスのワイン]
フランス市・町・村長選挙は無事終了しました。
残念ながら、第二回目の投票でも棄権者の数を減らすことはできませんでした。
惨敗を喫した社会党、オランド政権の旗色は思わしくありません。そのため内閣を一新して出直すことにしたようです。
なにはともあれ新しい首相を任命しました。内務大臣を務めていたマニュエル・ヴァルス(Manuel Valls)氏です。
こんなお顔の方→こちら。51歳だそうです。若いですね。
これから少しずつ内閣の顔が揃います。
さて、本日の話題はブルゴーニュ地方のワイン。
樽の中で数年熟成されてきたワインがそろそろ出荷される頃。
しかし、その価格が例年比べて32%値上がりになっているそうです。
例えば、1000円のワインが、1320円になっているということになります。
う〜む、かなりの値上がり。その原因は、不作だった2013年にあると言われています。

下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧下さい。(フランスのTV局TF1で2014年4月1日に放送)(▸をクリックしても該当の映像が出てこない場合はウィンドウの下の文字をクリック)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
スーパーで10ユーロのブルゴーニュワインを探してみますが、なかなかみつかりません。
「これは例年ですと12ユーロで販売されていましたが、今年は15.70ユーロにはね上がっています」と男性。
グラン・クリュのレベルになると200ユーロを超えます。ものによっては70%値上がりしたものもあるとか。
「25ユーロのワインは、私には高すぎます」と男性。
「同じくらいの美味しさなら、安い方を買ってしまうわね」と女性。
一方、レストランでもお客さまのワインの選び方に変化が起きているそうです。
「ワインの価格を気にする人たちは、ローヌ川渓谷のワインや、ボジョレーのワイン、ロワール川渓谷のワインを選んでいるようです」とお店の方。
ブルゴーニュワインが高くなったのには2つの理由があるそうです。
輸出の需要が増加したこと。そして、2013年が非常に厳しい天候だったことです。
そう言えば、ヒョウが降ったというようなニュースが繰り返し流れていましたっけ。
このブドウ園でも収穫の半分が嵐でダメになってしまったそうです。
「今年は私の給料はほとんどありません。財布のヒモを引き締めなくてはいけません」
ブルゴーニュ地方は去年2014年も天候に恵まれず、十分な収穫ができなかったワイン農家がかなりの数ありました。
採算が取れないとブドウ園を手放す人もいるとか。しばらくは厳しい状態が続くようです。
******** フランス人のつぶやき *******
「今日、ドバイの高級ホテルに宿泊した。受付へ行って、Wi-Fiにつなぐためのパスコードを尋ねると、受付係が言った。『そのような白ワインがお飲みになりたいのであれば、バーでお尋ねになった方がよかろうと存じます』」
VDM (Vie de merde)より
飲むほうにとっては30%の値上がりは痛いですが、自然の天候相手のワイン農家の方のことを思うと、何とも言えなくなりますね。またひょうが降らないよう祈るしかないですね。
by yuzuhane (2014-04-02 23:11)
yuzuhaneさん
こういう仕事は自然の影響を受けるので大変ですね。ものすごく大きなヒョウが降ったらしいです。車の窓ガラスが軽く割れてしまいますから、固い石が空から降ってくるのと同じですね。今年はそんなことにならないといいですね。
by carotte (2014-04-03 19:16)
地元ですら30%の値上がりとなると、たたでさえ円高の日本に入ってきた際には一体どうなっているやら(・_・;)。今年の豊作をお祈りします!!
by opas10 (2014-04-04 23:22)
opas10さん
全体に生産量が減っているとなると、日本への割当も少なくなるということですから、さらにお高くなる可能性が・・・。2013と2014のワイン、どのくらいまで上がるのやら。
by carotte (2014-04-06 16:49)