パリのオリーブの木 [トピックニュース]
TF1のビデオは見られるようになったので、一応、正常に戻ったようです。
さて、先週の日曜日は、キリストのエルサレム入城を記念した聖枝祭でした。
何故に“聖なる枝の祭り”なのかと言えば、キリストがエルサレムに入城した時、多くの群衆が小枝を降って歓迎したという聖書の記述からきているそうです。
聖枝祭の日曜日には、信者はこの小枝を持ってミサに参加するのだとか。
特にどの木の小枝でなくてはならないという規定はありませんが、よく使われるのがオリーブの小枝。
オリーブは平和の象徴にもなっているそうです。
聖枝祭と時を同じくして、パリに樹齢千年のオリーブの木が植えられたそうです。
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧下さい。(フランスのTV局France 3で2014年4月13日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
ここは、パリ16区、エトワール広場からすぐのビクトル・ユーゴ通り(Avenue Victor Hugo)。
日曜日の午前中、大きなオリーブの木を運び入れるのに通行止めとなりました。
最近リノベーションされたばかりの建物の中庭に植えられることになっているのですが、建物の入り口から入れるのは不可能。
よって、こうしてクレーンでつり上げ、建物の上を通って中庭に入れられることになりました。
これは大変な作業になってしまいました。
それにどこでも見られるという風景でもありません。見物人も集まってきて写真を撮っていました。
スペインからやってきたこのオリーブの木、処分される運命にあったのを植木屋さんが救ったそうです。
「初めはスペイン人の植木屋の友人がこの木を2年間引き取りました。そのあと、ニーム(フランス南部の都市)のわが家に25年間ほど植えていました」と男性。
ニームとパリでは気候が違うのでしばらく様子を見なければいけないそうですが、うまく行けばさらに1000年は生き続けられるかもしれません。
******** フランス人のつぶやき *******
「今日、友人の家でパーティが開かれた。部屋の角にワイン樽が置いてあるのを発見。グラスを探したがなかったので、そのまま栓をひねって口の中に注ぎ込んだ。しかし、それはワインではなくオリーブ油だった」
VDM (Vie de merde)より
千歳とは、これは凄い!ちなみに、木の年齢の記録を調べて見ましたら、Sequoia geant(セコイア)が、3500歳。Tilleul a grandes feulles(菩提樹?)、1000歳だそうです。(GallimardのLE LIVRE DES ARBRESという絵本より)是非、あと、1000年を生きてほしい。その頃私はまだ生きているだろうか???
ヴィクトル・ユーゴ通りの近くに住んでいたので、心臓がどきどきするくらい懐かしいです。
by cycloo (2014-04-15 12:00)
1000年前といえば、日本では藤原道長の時代!そんな長生きの木が処分されていようとしていたのですね。でも、新たな住処を得られて何よりです。
by opas10 (2014-04-16 22:43)
cyclooさん
私も千年と聞いてちょっと耳を疑ってしまったのですが、オリーブの木は長生きらしいですよ。セコイアは3500歳ですか!人間がちょこまか悪いことをしながら世代交替を繰り返している間、それをじっと眺めながら生きているのですね。
パリのあの辺りにお住まいでしたか。いいところですね。私の方はモンパルナスに住んでいました。
by carotte (2014-04-17 12:18)
opas10さん
いやあ、平安時代ですか!すごいことです。そうなると、この木を助けようとした植木屋さんの気持ちも理解できそうな気がします。1000年生きてきた木を処分するのはちょっとつらいですね。
by carotte (2014-04-17 12:24)