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トラクターもメーデー [トピックニュース]

 1886年5月1日、シカゴ。40万人の労働者たちが8時間労働制を勝ち取るべくストライキを決行しました。


 これがメーデー(労働者の日)の起源です。


 当時は12〜14時間働くのが普通だったそうです。今となっては8時間は当たり前。


 しかし、このような運動があってこその8時間だったのですね。


 日本では少々下火になった感がありますが、フランスの各地では毎年メーデーには労働組合が旗を持って大々的に通りを行進します。


 ちょっと変わった行進もあります。


 ノルマンディ地方の小さな村ドゥヴラン(Douvrend)では、トラクターの行進が行われるそうです。

Paris_Douvrend.jpg

 

 下記ウィンドウのをクリックして番組をご覧下さい。(フランスのTV局TF1で2014年5月1日に放送)(▸をクリックしても該当の映像が出てこない場合はウィンドウの下の文字をクリック

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。




 ドゥヴランは人口500人足らずの小さな村。


 沿道の人たちが見守る中、花で飾られたトラクターが村のメインストリートを行進して行きます。


 その数100台以上。60年も前から続く伝統です。


 向かった先は教会。まずは神父さまのお話を聞きます。人間だけでなくトラクターも一緒です。


 お祈りが終わったら、外で順番に神父さまの祝福を受けます。


 「今日は、家族や友人など皆が一同に会するよい機会でもあります」と男性。


 「農家にとっても労働者の日なんです。ですから、村中のトラクターが集まって行進して、村人皆でお祝いするんです」と女性。


 一台一台すべてのトラクターに祝福をする神父さま。


 日本だったら、神主さんが幣でお祓いしてくれるところです。


 厳めしいトラクターも花飾りでいつもと違った雰囲気です。


 エマニュエルさんは自分のトラクターを飾るのに半日かかったそうです。


 「神父さまに祝福してもらえる日ですからね。春の花できれいにしてみたんです」


 行進するトラクターをよく見てみると、新しいものからクラシックなものまであるようです。どれも手入れが行き届いてぴかぴかです。


 行進するトラクターの数は年々増えているそうです。


 来年は150台目のトラクターにはシャンパンがプレゼントされることになっているそうです。

 

  

 

******** フランス人のつぶやき *******

 

 

「今日はメーデー。つまり労働者の祭典。というより・・・祝日で仕事は休み!」

 

VDM (Vie de merde)より



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コメント 2

opas10

これもある種の「デコトラ」(笑)ですね。日本でも新車を買うと、神社でお祓いしてもらうことがありますが、そのフランス版といったところでしょうか。
by opas10 (2014-05-11 15:00) 

carotte

opas10さん
確かに「デコトラ」ですね。ギラギラのネオンじゃなくお花という辺りがちょっとアンバランスで可愛いです。神父さんのあの動作はどう考えても日本の神社のお祓いと同じですね。こういうのはどこの国も同じみたいです。
by carotte (2014-05-14 10:26) 

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