イタリアの湖を巡る旅 その3 [イタリア]
前回のマッジョーレ湖は、スイスとの国境が水上を走っており、四分の一ほどがスイスの領土、というか領湖になっていました。
この辺りは国境線が入り組んでいてかなり複雑です。
さて、シリーズの三回目は、マッジョーレ湖のすぐとなりにある小さな湖、オルタ湖を訪ねます(下記地図の緑印)。
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧下さい。(フランスのTV局TF1で2014年7月2日に放送)(▸をクリックしても映像が出て来ない場合はウィンドウの下の文字をクリック)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
霧の漂う湖畔。その風景にふさわしく、この湖には不思議な伝説が残っています。
伝説の発信地は湖の中ほどにあるサン・ジューリオ島。
西暦390年頃のこの島は、ヘビや恐ろしい怪物の棲む岩山でした。
そこへやってきたのがサン・ジューリオ(聖者)です。嵐の中、自分の外套を湖の上にかぶせると、その上を杖をつきながら歩いて島に渡ってきたそうです。
そして、教会を建て、おどろおどろしい島をキリスト教の島に変えました。
現在残っている聖堂は14世紀に建てられたものです。
内部のフレスコ画がみごとです。アッシジのサンフランチェスコの生涯を描いているそうです。
静かな島の路地は瞑想しながら歩くのに最適です。何か特別な雰囲気があるようです。
一方、島にあるお土産屋さんだけはにぎやか。
お店の方は美術館の窓口も兼ねているようで、おしゃべりが大好きなのだとか。
そんな島を後にしてフェリーに乗込み、湖畔の村オルタ・サン・ジューリオへと向かいます。
中世の趣を残す小さな村は人口1000人ほどですが、いつも観光客が絶えません。
そんな観光客に評判のレストランがLocand di Orta。
シェフがさばいていたのはトラウト。
「海の魚を良しとする人がほとんどですが、私は湖で穫れる魚を使った料理をさらに発展させてこうと思っています」とシェフ。
日本のお刺身を洋風に盛りつけるとこんな風になるのかなと思わせる料理です。
村の丘の上に登れば、湖が一望できます。
目の前にはサン・ジューリオが渡った小さな島が見えています。美しいですね。
******** フランス人のつぶやき *******
「今日、結婚しました。教会を出ると、皆が恒例のライスシャワーで祝ってくれました。しかし突然、お腹を空かせた鳥の一群がお米を食べようと私たちめがけて飛んできたのでした。恐ろしい・・・」
VDM (Vie de merde)より
今ではそんなオドロオドロしい伝説があったとは思えないほど静かな島ですね。そしてあのトラウト、わさび醤油で食べたくなります。
by opas10 (2014-07-13 20:17)
opas10さん
あのトラウトは、あちらはオリーブ油を使ったドレッシングかなんかで食べるんでしょうけど、日本人はやっぱりわさび醤油ですよねえ〜。
by carotte (2014-07-17 11:17)