フランス地中海料理 その5 [フランスのグルメ]
シリーズの最後は、プロヴァンス風プチ・ファルシー。
ファルシー(farci)とは詰め物料理のこと。
トゥーロンをはさんで、イエールとは逆に西へ10キロほど行った町ラ・カディエール=ダジュールにあるHotellerie Berard & SPAのシェフが作ってくれます。
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧下さい。(フランスのTV局TF1で2014年7月11日に放送)(▸をクリックしても映像が出て来ない場合は、ウィンドウの下の文字をクリック)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
地中海沿岸の小さな集落は、たいてい丘の上にしがみつくように階段状にできていますが、ラ・カディエール=ダジュールも同様です。
そんな町にあるのがHotellerie Berard & SPAです。
厨房では、南仏の食材を生かした料理が作られています。
町の中心から数百メールほど離れたところにあるのが、2ヘクタールの広さのある菜園です。
この菜園を運営しているのがシェフのジャン=フランソワさん。
この菜園の果樹、ハーブ、野菜などすべてが有機農法で育てられています。
赤いカボチャのような実はトマト。
「果肉がしっかりしていて、種は少なくジューシーです。オリーブ油とお塩で食べると美味しいですよ」とシェフ。
そして今旬なのがズッキーニの花。壊れやすくデリケートな花で、早朝に摘みます。
こうして菜園で育てられた野菜を使ってプチ・ファルシーを作ります。
材料は、ズッキーニの花、玉ねぎ、トマト、ニンニク、細かくカットしたパン、子牛の肉。
まずは詰め物の準備から。
みじん切りにした玉ねぎをタイムとレモン汁を加えて炒めます。別のフライパンでは子牛の胸肉を炒めます。
これらを一緒にして大鍋に移し、さいの目状に切ったズッキーニーとフォンドボーを加え煮込みます。そこにミルクに浸したパンを加えミキサーにかけたら餡の出来上がり。
これを、ズッキーニの花、玉ねぎ、トマトに詰め、140℃のオーブンに35分ほど入れます。
焼き上がりはこんな感じ。野菜の組み合わせが絶妙ですね。彩りも華やかです。
「とっても美味しいですよ、香りも良いですし」と女性客。
「まずは見た目を楽しみ、口に入れるといろんな味が楽しめて、まるでお祭りみたいな料理です」と男性客。
その他のおすすめ料理は、山羊のチーズとバジルのプチタルト、アーティチョーク、子牛の肩肉、そして、野菜とアンチョビのサラダ。
そしてデザートは、ヴェルヴェーヌソースの桃、杏子のタルトタタン、イチゴのバニラクリーム添えでした。
******** フランス人のつぶやき *******
「今日、彼とキスをしていると、真面目な顔で彼が言った。『どういうわけか、君とキスをしていると、トマトのファルシーを思い出す』」
VDM (Vie de merde)より
フランス人のつぶやき、トマトのファルシーを思い出すキスって、どんなんでしょうね!?(笑)
by opas10 (2014-07-20 22:41)
opas10さん
ほんと、どんなんでしょうねえ。
ちなみに、トマトの中にお米をつめた料理を食べたことがありますが、これがなかなか美味しいんですよ。
by carotte (2014-07-25 13:32)