マリアンヌ像 [トピックニュース]
この猛暑で思考能力停止。
このままではひと夏越せそうもないということで、ちょっと奮発して、家族でうな重(肝吸い付き)をいただき復活いたしました。
さて、フランスと言えば必ず登場するのがマリアンヌ。
ルーブル美術館で展示されているあのドラクロワの有名な絵画「民衆を導く自由の女神」の中で、国旗を手に胸をはだけて民衆を導いているのもマリアンヌです。
フランスのシンボルであり、自由と民主主義のシンボルでもあり、行政機関の書類には必ず下記のようなロゴが登場し、市庁舎や町・村役場には、その胸像が設置されていることもあります。
そして今、物議をかもしているのが、ブルターニュ地方の都市カンペール(Quimper)の市庁舎に設置されたその像。
Une drôle de Marianne à la mairie de Quimper... Choquante ou pas, à votre avis ? http://t.co/5K7vNAXFJq pic.twitter.com/A4xkcdzn4K
— ouest-france.fr (@ouestfrancefr) 2014, 7月 15
この作り、どうよ?セクシー過ぎやしませんか?というわけです。
確かに、公共の施設に設置するにはちょっと厳しいような・・・少なくとも日本ではあり得ないですね。
Twitter上にはこんなつぶやきが・・・
「こりゃちょっと衝撃的ですな」
「驚くほどじゃないけど、他のに比べると個性的」
「ちょっとブスじゃね?」
「市庁舎に設置するようなマリアンヌじゃなく、アート作品なのよ」
「これは傑作だ!」
「場違い、下品、バカバカしい」
で、結局、このマリアンヌ像、撤去されることになったそうです。
作者でカンペール在住のアーティスト、ヤニック・コオネールさんの話によると、ヌードダンサーやポルノ女優で設立された政党「快楽党(Parti du plaisir)」の党首サンディ・リー(Cindy Lee)がそのインスピレーションの源だったというからまた驚きです。
このサンディさん、ヌードダンサーでもあり、前回の大統領選に出馬して世間を騒がせた方らしい。
とは言うものの、マリアンヌ像が問題になったのはこれが初めてではないとか。
2011年、フランス北部の都市リール近郊の町では、新しく設置された胸像のあまりにも豊満な胸が問題となり、5年ほどで役目を終え、伝統的なスタイルのマリアンヌ像と取り替えられたそうです。
どうも、これまでの古めかしいアリアンヌ像をより現代的にしようという試みが、様々な議論を生む、という構図になっているようです。
******** フランス人のつぶやき *******
「今日、21歳になりますが、胸が小さすぎるのがコンプレックス。11年前は大きすぎるのがコンプレックスだったのに・・・ええ、成長してないってことなんですけどね」
VDM (Vie de merde)より
こんにちは、最新記事に nice! 下さって、ありがとう感謝致します。新記事投稿しました節には再訪問致します。 取り急ぎ。。。 今後ともに宜しくお願い致します。
by Ujiki.oO (2014-07-25 15:53)
Ujiki.oOさん
ようこそおいでくださいました!
こちらこそいつもありがとうございます。お訪ねする度にいろんな仕掛けがしてあって楽しませていただいています。知識と技術があれば面白いブログが作れるんですね。どうぞこれからもよろしくお願いします。
by carotte (2014-07-27 00:11)
何だかちょっと安手のポルノっぽいと思ったら、やっぱりそうだったのですね。マリアンヌは、ドラクロワの絵のイメージが強烈なので、なかなかあれを超えるのは難しいのでしょうね。
by opas10 (2014-07-27 21:13)
opas10さん
言われてみると、ああやっぱりそういう方がモデルだったのねって感じですよね。それにしてもカンペール市、この像をよくぞ設置しようと思ったもんです。現代アートに挑戦!みたいな感じだったんでしょうかね。
by carotte (2014-07-31 23:59)