林間学校2014 その4 [フランシュ=コンテ地方]
フランスの林間学校の費用はどれくらいなのかなと気になって調べてみると、だいたい一週間で400ユーロ(6万円弱)前後のようです。
もちろん内容によって豪華なものがあり1000ユーロ近くするものもあります。
今回紹介している林間学校は2週間と言っていましたから、日本円で10万円くらいはかかっているかもしれません。
生活にゆとりのある家庭でないと子供を参加させるのはちょっと難しいかもしれません。
さて、シリーズの4回目では、子どもたちは近くの牧場を訪ねます。
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧下さい。(フランスのTV局TF1で2014年7月31日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
この日の朝、村は深い霧に覆われていました。そして灰色の雲が空を覆っています。
子どもたちはフード付きのジャンパーを羽織ってロバと一緒に山歩きです。
暗い雲を吹き飛ばそうと大きな声で歌を歌いながら歩いて行きます。
しかし、お天気はなかなか良くなってくれません。そして外は一段と寒くなってきました。
猛暑の日本からは想像もできないような気温のようです。
風邪を引いては一大事。建物の中に避難してカードゲーム。
こうして遊んでいるうちに、外はだんだん明るくなってきました。午後になってお天気が回復してきたようです。午後は近くの牧場を訪ねます。
牧場では牛たちがお食事中。
まずは牧場主のおじさんにご挨拶。この男の子、きちんと礼儀をわきまえています。
「一日中、カウベルが鳴ってうるさくないんでしょうか?」と男の子。
「あの、耳についてる、番号のついた札はなんですか?」と女の子。
「ああ、あれはね、人間で言えば、身分証明書に貼ってある写真と同じなんだよ」と牧場主。
牛が牛舎へと帰り始めたので一緒について行きましょう。
牛舎では乳搾りに挑戦です。おじさんのように上手くはできませんが、一応、お乳は出てきたようです。
そして餌やりも手伝います。牛たち、ものすごい勢いで干し草を食べていました。
最後は、この牛の乳で作ったチーズを試食。ハードタイプのコンテチーズです。
「君はコンテを食べないの?」と取材班。
「うん、チーズはあまり好きじゃないんだ」と男の子。
チーズが苦手な子もいるんですね。
そしておやつも出してくれます。
暖かいココアとジャムをたっぷり塗ったパン。
これが苦手だという子は誰もいないですね。
******** フランス人のつぶやき *******
「今日、バカンスでやってきた村でくじ引き大会があったので参加した。そして、アヒルが当たった。置物じゃありませんよ。生きてるアヒルです」
VDM (Vie de merde)より
どこぞの国と違って、裕福な家の子供は礼儀作法もしっかりしているのですね。こうした場所では、手の込んだものよりもジャムたっぷりのパンのような素朴なおやつが似合います。
by opas10 (2014-08-16 12:16)
opas10さん
あの男の子、牧場主としっかり握手して挨拶を交わしてました。大人と同じです。おやつはケーキやらなにやら豪華なものではなく素朴なのを出すところはフランス人の不必要な贅沢はしないというのがよくあらわれてるなと思います。
by carotte (2014-08-23 10:01)