花を置いたら罰金 [地方の小さなできごと]
“氷水ぶっかけチャリティ”活動は大成功した模様です。
去年の募金高が220万ドルだったのに対し、今年はなんと数週間で4000万ドルに達する勢いだそうです。
やり方しだいでお金って集まるものなんですね。
さて、本日もフランスの地方の小さな出来事です。
フランス東部のサン=ベニーニュ(Saint-Bénigne)は、人口1200人ほどの小さな村。
去年11月、息子を交通事故で失くした夫婦が、現場に花や思い出の品をそなえ続けていました。
ところがある日、村から、これは規則に違反するから罰金だと言い渡されてしまいます。
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧下さい。(フランスのTV局TF1で2014年8月21日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
ここがその現場。昨年11月、ここで息子さんがバイク事故でなくなってしまいました。
手にはYAMAHAのバイクのパンフレット。YAMAHAのバイクに乗っていたのでしょうか?
当事者のご夫婦や村人たちが供えた花がすでに根をはって花を咲かせています。
これが問題になっているのです。
村は、許可なしにこのような場所に物を置くのは違反行為であり、1,500〜3,000ユーロの罰金に値すると言い出しました。
「村長に、がらくたを置いていると非難されてるんです。どうしてそんなこと言われなくてはならないのか分かりません」とご主人。
「ここは息子が命を失った場所ですから、できるだけきれいにしておきたいだけなんです。これを全部取り除いたりしたら大変なショックです」と奥さま。
息子さんのバイク仲間だった友人のティエリーさんもこうして定期的にお花を手向けています。
「ちょっとした花を置いて亡くなった友人を追悼することがなぜいけないのでしょう。まったくわかりませんよ」
取材班が休暇中の村長に連絡を取ったところ、気持ちはよく分かるがセキュリティの問題があると答えたそうです。
現場は田舎の道路で交通量もそう多くない感じがします。
事故が起きたのが不思議なくらいのんびりした感じにみえますが、実際はどうなんでしょう?
近々、村長とこのご夫婦が面談することになっているそうです。
******** フランス人のつぶやき *******
「今日、10歳になる妹に、僕のバイクのヘルメットにシールを貼ってデコってくれと頼んだ。すると妹は外側も内側も、そしてシールドまでもデコってしまった」
VDM (Vie de merde)より
物を置くというよりも、花が咲いているようにしか見えないので、何が問題なのか全く理解できないです。現場は、何故事故が起こったのかよくわからないくらい長閑ですね。単独事故でなく、車とぶつかったのでしょうか。
by opas10 (2014-08-24 17:36)
opas10さん
もとからあそこにあるように花が咲いてました。田舎の一本道で車の交通量もそう多くないのんびりした感じにみえます。バイクに乗っててたまたま車とぶつかってしまったのかもしれません。
by carotte (2014-08-27 16:03)