エルミオヌ号 [ポワトゥー=シャラント地方]
スコットランドの独立の是非を問う住民投票が今月の18日に行われますが、最新の調査によると独立賛成派が過半数を超えそうだとか。
まさかの事態が起きる可能性が出てきました。
ウクライナ情勢も目が離せませんが、こちらも大変気になります。
さて、本日の話題も独立にまつわるお話です。
1776年に始まったアメリカの独立戦争。ベンジャミン・フランクリンの支援要請に応えて、自費で船を購入し、フランスからアメリカに渡り義勇兵として一緒に戦ったのが、ラ・ファイエットでした。
この時のフリゲート艦エルミオヌ号の実物大のレプリカが完成し、9月7日に無事、進水式が行われました。
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧下さい。(フランスのTV局TF1で2014年9月7日に放送)(▸をクリックしても映像が出て来ない場合はウィンドウの下の文字をクリック)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
これが新エルミオヌ号。
午後3時にロシュフォールの港から試運転の航海が行われました。
見物人も大勢駆けつけました。
「船の美しさに感動しました」と子連れの女性。
確かにこうして見ている美しいのと同時に迫力があります。
このプロジェクトがスタートしたのが1997年のこと。完成するまでに17年の歳月が流れました。
かかった費用は締めて2600万ユーロ(約36億円ほど)。
ラ・ファイエットは自費で船を購入したようですが、当時はいくらくらいしたのでしょう?
似たり寄ったりの値段でしょうか?それにしてもすごい情熱ですね。
レプリカ製作は78名の作業員によって行われました。
海の上を走れるようにはなりましたが、細かな作業がまだまだ残っているそうです。
帆船と言えば、絶対に欠かせないのがロープ。合計で24キロメートルのロープが必要だそうです。
そして、船を操縦するためには人の力が必要です。そのための乗組員は54名。いずれもボランティアです。
アデルさんはその中の一人。
インタビューしている場所は乗組員のベッドルーム?ベッドはハンモックです。
「これでぜんぜん大丈夫です。気持ちよく寝られますよ」とアデルさん。
ラ・ファイエットがアメリカに向けてロシュフォールの港を出発したのが1780年3月21日。アメリカのボストンに到着したのは、それから38日目のことでした。
来年には新エルミオヌ号も同じようにボストンに向け出発するそうです。
******** フランス人のつぶやき *******
「今日、頭の左部分だけが独立したいと言い出した。というのも、頭の半分はカールヘア、残りの半分はまっすぐに毛が立っていた」
VDM (Vie de merde)より
スコットランドの独立、キャメロンが2年前にロクに考えないで約束したツケが今になって廻って来ている感じがします。
エルミオヌ号が水面を走る姿は美しいですね~。建造費が36億ですか!!ラファイエットの時代は、部品の加工がもっと大変だったはずなので、お値段も今以上かかったような気がします。
by opas10 (2014-09-15 23:40)
opas10さん
スコットランド独立問題、決着がつきましたね。キャメロンさん、ほっとしたんじゃないでしょうか。
エルミオヌ号は当時と同じ材料と方法で作るというのが原則だったようですから費用も莫大ですね。それに、これからアメリカに向かうということですから壮大な計画です。
by carotte (2014-09-21 20:07)