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月夜の収穫 [ブルゴーニュ地方]

 デング熱ウィルスを媒介するヒトスジシマカ。


 フランスでもパリ近郊の町で棲息していることが発見されたそうです。やはりグローバル化と温暖化の影響でしょうか。


 フランス語でヒトスジシマカはmoustique tigre(英語と同じでタイガー・モスキート)と言いますが、確かにタイガーみたいな模様してますね。


 最近では蚊にさされると、もしやと心穏やかではなくなります。


 さて、暑い夏が終わり、秋が始まろうとしていますが、フランスではいよいよブドウの収穫とワインの仕込みが始まりました。


 一番乗りはシャンパーニュ地方だったそうです。


 この作業、たいていは昼間に行われますが、わざわざ未明に行うブドウ園もあるそうです。

Paris_Beaujolais.jpg


 下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧下さい。(フランスのTV局TF1で2014年9月10日に放送)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。


 ここはボジョレー地区のとあるブドウ園。


 日の出前に行われるブドウの収穫は「月夜の収穫」と言われるそうです。


 確かに、この日はお月様が出ていました。しかも、あのスーパームーン。


 ただいまの時間は朝の4時。皆さん、頭に照明器具をつけての作業です。


 気温は15℃。湿度も低く、収穫には理想的な条件だそうです。


 このブドウ園では2009年から未明の収穫を始めました。これらのブドウで作られたワインはフルーティに仕上がるそうです。


 どうも気温が低い時はブドウの糖度が増し、それがフルーティなワインを作る重要な要素になるようです。


 「月夜の収穫なんてロマンチックでいいですよ」


 「遠くに見える町の明かりがきれいですよ。夜明け前のこの風景がとても気に入っています」


 こうしてこの日の収穫が終わる頃に朝日が昇り始めます。


 明るくなったところで朝食です。メニューは、パン、この地方のチーズ、ブルゴーニュ地方の郷土料理ジャンボン・ペルシエ(ハムとパセリ入りゼリー寄せ)。


 ブドウ園で食べる朝食は美味しそうですね。どなたかパンにどっさりチーズをのせて食べていました。


 ブドウの収穫はまだまだ続きます。明日も同じように未明に作業開始だそうです。




******** フランス人のつぶやき *******


「今日、バスの中から、丸く白く輝く美しい月に見とれていた。ここまで完璧な月は見たことがないと思った。そして、バスが発車し、ものすごい勢いで月が離れて行くのを見たとき、自分が街灯に見とれていたことに気がついた」

 

VDM (Vie de merde)より



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コメント 2

opas10

デング熱の蔓延は、東京がいまや熱帯だということを示しているような気がします。夜明けの収穫、いかにも美味しいワインができそうです。朝食のチーズがエライ美味しそうです。
by opas10 (2014-09-16 22:52) 

carotte

opas10さん
あちらの朝食は簡単でいいですね。パンとチーズに、ハムが加わったりで、火を使うのはコーヒーか紅茶を入れる時くらいです。しかも美味しそうです。デング熱、秋が深まるにつれ少し落ち着いてきたみたいですが、まだまだ蚊に刺されると良い気はしませんね。
by carotte (2014-09-21 20:17) 

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