パリ北駅 [パリ]
先週末は欧州遺産デーで、様々な場所が一般に公開されました。
前々回にサンテ刑務所を紹介しましたが、今回は、パリ北駅。
今の駅舎で営業が開始されてから今年でちょうど150年になります。
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧下さい。(フランスのTV局TF1で2014年9月21日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
みごとな駅舎のファサード。
パリで最も古い駅は、今でも利用客でごった返しています。年間2億人が利用しているそうです。
この日はガイド付きで一般に公開されていないところを見学することができます。
まずは古い階段を上がって中二階へ。ここならホーム全体が見渡せます。
ホームには、ロンドンとパリを結ぶユーロスター、パリとブリュッセルやアムステルダムをつなぐタリスが出発を待っていました。
そして、パリからシャルルドゴール空港まで電車を利用する時は必ずお世話になる駅でもあります。
中二階からの眺めを写真におさめたところで、さらに階段を上がると、そこは駅舎の屋根。
駅の屋根の上を歩くなんてなかなかできることではありませんが、穴が空いたりしないかなとちょっと心配になります。
次は管制センターを見学。1日2100本の列車を一括管理しているのがここ。
世界で3番目の駅となると一日の列車の数も並じゃないですね。
なにやら複雑な表示板の説明を受けたら記念写真をパチリ。
そのあとは地下にもぐります。
地下を通っているのは無数の電線。駅の暖房設備もここに設置してあります。
普段見ることの出来ない場所を見学して満足の皆さん。
最後にもう一度、宮殿のような駅舎のファサードを見ておきましょう。
建てたのはケルン生まれの建築家ジャック・イニャス・イトルフ。
みごとな駅舎ですが、パリの他の駅には大きな通りがあるのに、この駅だけはないそうです。
「当時、パリ改造を指揮していたオスマンは、イトルフが嫌いでした。そして、彼が妻と浮気をしているのではと疑ったのです」
オスマンとイトルフは相当仲が悪かったようで、大きな通りを造らせなかったのもそのせいだったようです。
******** フランス人のつぶやき *******
「今日、北駅で男が私のタクシーに乗込んで来た。行き先を尋ねようとした時、男がカバンからGPSを取り出し行き先を入力して私に見せるとこう言った。『パリは一度も来たことがないけど、これがあれば、遠回りされるってことはないからねえ』」
VDM (Vie de merde)より
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