ミネラルウォーター復活 [フランシュ=コンテ地方]
フランスのミネラルウォーターと言ってすぐに思いつくのは、エビアン、ヴォルヴィック、ヴィッテルなどですが、ヴェルマンフロワ(Velleminfroy)という、50年代にあちこちで飲まれていた水があります。
今ではすっかり忘れられてしまいましたが、最近になって復活したそうです。
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧下さい。(フランスのTV局France 3で2014年9月25日に放送)
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温泉ブームの19世紀中頃、フランス東部の小さな村ヴェルマンフロワは、村のミネラルの豊富な湧き水が肝臓や腸の病気に効くと評判になり、ミネラルウォーターの産地として発展を遂げます。
ミネラルの量は1ℓあたり3.15gもあり、当時は健康を気にする人たちに人気で、一日に7000本の水を生産していたそうです。
白黒の写真が昔の賑わいを物語っています。
水の生産工場は小規模で、20人ほどの従業員がこうして素朴な機械を使いながらボトルに詰めていたそうです。
こうして1950年代までは生産が続いていましたが、1962年についに生産を停止。以後は人々の記憶から姿を消してしまいます。
しかし、2004年、アルザス地方のパン屋さんが、荒れ果てた工場を買い上げ、10年の歳月をかけてここまでに修復しました。
そしてここを水の試飲のできる博物館にしたところ、今年12,500人ものが入場者があったそうです。
一日に10万ℓが湧き出る源泉。
2015年の11月に一般市場に出回ることになっているそうです。
******** フランス人のつぶやき *******
「今日、マダガスカルのホテルにいる。ミント入りの水を頼んだのだが、いつまでたっても届かない。仕方がないので、別の従業員に同じようにミント入りの水を頼んだ。しばらくして、一人が水を、もう一人がミントの葉っぱを持ってきた」
VDM (Vie de merde)より
ヴェルマンフロワ。覚えておきましょう。話のタネにいいですね。全国に出回れば、2016年には飲めるかも。
by huck (2014-09-26 10:04)
huckさん
はい、話のタネになります。
それに身体にもいいらしいですから飲んで損はなさそうです。^^
by carotte (2014-09-26 21:19)
50年以上前のブランドが復活とは、スゴイ!とはいえ、博物館に来てくれる人がそれだけいると言うことは、その人たちが年間一人5本買ってくれるだけでも結構な需要ですから、商売としても十分成り立ちますね!!
by opas10 (2014-09-28 22:45)
opas10さん
源泉が枯れてしまったというわけじゃなく、ただ単に工場が閉鎖されただけのようです。建物を全部修復して再稼働させるというのも大変なことです。商売としてぜひとも成り立っていただきたいものです。
by carotte (2014-10-04 16:51)