パプリオン [フランスのモノ]
9月中旬、ストラスブールで開催された欧州レピンヌ発明賞コンクール。
モン=サン=ミッシェルにほど近い町グランヴィル(Granville)に住むカップルが、こんなものを発明して受賞しました。
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧下さい。(フランスのTV局France 3で2014年9月27日に放送)
発明したのは絵はがき。でも普通の絵はがきではありません。
横長のちょっと大きめの絵はがきの真ん中(三角の白い部分)にメッセージを書いたら、三カ所に折り目を付けて、するっと包むように折り畳みます。
すると三角の絵はがきに変身。表に出ている白い部分に宛名を記入して切手を貼って出せば完了です。
これならメッセージを他人に読まれることもありませんし、他とは違うちょっと個性的な絵はがきになります。
「絵はがきを折り畳んで遊んでたんです。ちゃんと絵が見えたままで、面白い形に折り畳むことはできないかなとやってたんですが、どうしても最後にキレイな形にならない。それで、数学が専門の夫が、数週間あれこれ計算して、今のこの形にたどり着いたんです」とミリッツサさん。
二人はこの絵はがきをパプリオン(Paplion)と名付けました。
そして、実際に郵便で出して、ちゃんと届くことを確かめました。
評判も上々だったので、試しにレピンヌ発明賞に出品してみたところ、なんと銀賞を獲得してしまったのです。
「レピンヌ賞と言えば権威ある賞です。認めてもらったんだなと思いました。これまで知り合いに出して喜んでもらうだけでしたが、これからはもっと広げて行けるなと思っています」
パプリオンは今年末、ノルマンディー地方とパリで商品化されることになっているそうです。
その頃、モン=サン=ミッシェルに行ったら、この絵はがきがお店に並んでいるかもしれません。
電子メールやSNSの発達で、手紙を書いたりハガキを出したりすることがほとんどなくなってしまいましたが、フランスではまだまだ絵はがきは人気だそうです。
******** フランス人のつぶやき *******
「今日、バカンスに出かけた10歳になる息子から、やっと絵はがきが届いた。中味はと言えば・・・『やあ、元気?特になし。じゃあね』」
VDM (Vie de merde)より
カード文化のある欧米では、かなりウケそうな発明ですね、結構なお金になりそうな予感(笑)。メールやSNSが発達した時代だからこそ、こういう絵ハガキやカードを出すことで、相手に対して「特別扱いしている感」が演出できるのかもしれません。
by opas10 (2014-09-28 22:52)
opas10さん
これと言って派手な発明ではありませんが、よく考えるとよく思いつきましたよね。こういうのって特許とか登録できるのかな?なんて気になります。そう言われるとカードはメールというわけには行かないですね。やっぱり紙でないと。
by carotte (2014-10-04 16:54)