香水 [フランスのモノ]
フランスでは毎年約3400万本の香水が売れているそうです。
これだけの量が売れているとなると、フランスの空港に降り立ったとたん、日本ではあまりなかった香水の匂いが漂ってくるのもうなずけます。
香水の調合から生産ラインまで、どんな風にして出来上がっていくのでしょうか?
フランスのTV局France 2の取材班が取材してきました。
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧下さい。(フランスのTV局France 2で2014年11月5日に放送)
お店にならぶ香水の数々。
「通り過がりにいい匂いがするのはいいですよね」と女性。
毎年、数百の新しい香りが市場に出回りますが、一つの香水を作り上げるのには何年もかかるそうです。
すべてはこのラボから始まります。
たくさんのビンが並んでいますが、この中に様々な香りのエッセンスが集められています。
アンヌさん(黒いパンツスーツの方)は”ネ(フランス語で「鼻」という意味)”と呼ばれる調香師。これまで数々の有名ブランドの香水を作ってきました。
一口に香りのエッセンスといっても、抽出するのが難しかったり、長期保存がきかないものもあり、高価だそうです。
原料は自然のものから集められたものもありますが、科学的に作られたものがほとんど。
アンヌさんの仕事場に新しい香水のサンプルが運ばれてきました。微妙な香りの違いを聞き分ける作業が始まります。
そして、実際に人間の肌につけてみて、確認する必要があります。
モルモット役はラボのスタッフの一人が引き受けてくれました。
二人の人間が匂いを嗅ぎまわってるこの図は、ちょっとおかしいですね。
こうして香水の原料が出来上がったら、次はアルコールを混ぜてビンにつめる作業に移ります。
この工場はノルマンディー地方にあります。大きなタンクには、香水の原料とアルコールを混ぜたものが入っています。
二つが一つに溶け合うまで、このまま3週間ほど待ちます。
こうして出来上がった香水は一度−4℃まで冷却してからビンに詰められるそうです。冷やすことで均等な香りの香水をビンにつめることができるのだそうです。
この香水瓶、75%が、フランス北部の町メール=レ=バンで作られているそうです。
作業はすべて機械化されています。型を取り、再度熱を加えたら冷やします。人間の仕事はビンに傷がないか確かめること。
このビンが、さきほどのノルマンディーの工場に運ばれ香水がつめられることになります。
******** フランス人のつぶやき *******
「今日、ベーコンと玉ねぎを炒めていたら、僕の彼女が同じ匂いの香水をつけていることに気がついた」
VDM (Vie de merde)より
世界でも香料の会社はあまり多くなくて、化粧品やトイレタリー、食品など多くの業界を裏で牛耳っているらしいです。
by opas10 (2014-11-09 12:43)
opas10さん
香料の会社はそんなに多くないんですね。いろんな製品がいろんな会社から出ていても、香料の出どころは同じだったりするんでしょうね。
by carotte (2014-11-12 15:00)