今年の木2014 [ポワトゥー=シャラント地方]
先日、ストラスブールのクレベール広場に立てられるツリー用の樅の木が切り出されたという話をしましたが、今回はニューヨークのロックフェラーセンターの樅の木が切り出されたそうです。
クリスマスの準備は着々と進んでいるようです。
さて、本日の話題は「今年の木」。
フランスの林野庁にあたる公共機関と雑誌Terre Sauvageが開催する木のコンクールで、ネット投票で一番得票数の多かった木が「今年の木」に選ばれます。
今年はどんな木が選ばれたのでしょう?
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧下さい。(フランスのTV局TF1で2014年11月8日に放送)(▸をクリックしても該当の映像が出てこない場合はウィンドウの下の文字をクリック)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
ぶどう畑の真ん中に植わった大きなカシの木。これが「今年の木」です。
樹齢は500歳以上。
植えられた日を特定するのは困難ですが、この地方の言い伝えによれば、1494年、フランソワ1世が生まれた年に植えられたとか。
「あくまでも伝説です。伝説というのは実際よりドラマチックになってるものですからね。偶然、種が落ちて芽を出したというのが本当のところじゃないでしょうか」と男性。
こうして上から見ていると、5、6本の木がひとかたまりになったように見えます。
高さは17メートル、幹周りは5.5メートルあるそうです。
「ここは他の木とは離れた場所です。このカシの木がこれだけ育ったのはそのせいもあると思われます」
このカシの木、前々から注目を集めていましたが、「今年の木」に選ばれてから見学にやってくる人が増えたそうです。
「数百年も生きて来た木なんて、奇跡ですよね」と女性。
「これだけの木を見ていると自分が小さく思えますね」
このコンクール、以前は2年おきに開催されていたようですが、毎年開催されることになったようです。
そして、去年は海外からの招待で、福島の木が選ばれたようです。→こちら
福島県の磐梯熱海にあるトチノキだそうです。この木には、こんな言い伝えがあるそうです。
12世紀、八幡太郎という名の侍が戦に勝ったのを記念してここに自分の弓を立てたところ、このトチノキが生えてきたとか。
もしこれが本当だったら、樹齢は800年以上ということになりますね。
涼しげな感じがいいですね。それに、全体の風景とのバランスもいいです。
******** フランス人のつぶやき *******
「今日、庭の奥の木の後ろに、娘の誕生日のために一生懸命作ったケーキが置いてあるのを発見。どおりで、すぐにケーキがなくなるわけだ」
VDM (Vie de merde)より
tree of the yearとは面白い企画ですね。たまたま昨日鞍馬山と貴船神社に行って、樹齢400年とか700年の御神木を拝んできました。
by opas10 (2014-11-09 12:51)
opas10さん
人間は木のように数百年もは生きられないですからねえ〜。そこまでに達した木ややはり神聖な感じがします。
by carotte (2014-11-12 15:05)