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豪華客船の調度品 [トピックニュース]

 昨日、11月11日は第一次世界大戦の終戦記念日でした。


 1918年の11月11日、フランスのコンピエーニュの森に置かれた列車の車両(食堂車を改装したもの)の中で休戦協定が結ばれました。


 この車両、現在もコンピエーニュの森の中にあり、見学できるようになっています。


 何年か前に行ったことがありますが、残念ながら閉館時間を過ぎていたため外観だけで中を見ることはできませんでした。惜しいことをしました。


 コンピエーニュの森は、パリから車で1時間20分ほどのところにあります。


 さて、本日の話題は陸の乗り物ではなく海の乗り物にまつわるお話です。


 ブルターニュ地方の都市ナントで、豪華客船で使われていた様々な品々がオークションかけられました。

 Paris_Nantes.jpg



 下記ウィンドウのをクリックして番組をご覧下さい。(フランスのTV局TF1で2014年11月11日に放送)(▸をクリックしても該当の映像が出てこない場合はウィンドウの下の文字をクリック


 フランスの客船といえば、フランス号、ノルマンディー号、パストゥール号などがありました。


 これらの客船で使われ、今回オークションにかけられる品々800点あまりが一般に公開されました。


 灰皿、コニャック用のグラス、コーヒーカップなどなど。これは面白そうですね。


 展示品を熱心に眺めている女性はマルティーヌさん。父親がフランス号で給仕を務めていたそうです。


 「毎回15日ほど乗船していましたから、帰ってくるたびに父に会いに船まで迎えに行っていました。こういった品々を見ていると子供のことを思い出します」


 戦前から1960年代までが客船の黄金期でした。


 その頃から客船にはプールやらジムやらが設置されていたんですね。


 ニューヨークとルアーブルを結ぶノルマンディ号の航路で使われた豪華な装飾や食器の数々。1935年当時の一等客用のものだそうです。


 12人分のセットで9,000ユーロ(126万円ほど)の値が付いています。


 そうかと思えば、当時のメニューなどは10ユーロ(1400円)ほどで売られているそうです。しかも、犬のためのメニューです。ということは、ペットも一緒に乗船できたんですね。


 安いものならストローなんていうのもあります。買う人いるのかな???


 そして、手帳のようなアルバムは、フランス号を造ったエンジニアが持っていたもので、400ユーロ。


 「私の祖父が客船を作っていましたから、このようなアルバムには見覚えがあります」と若い女性。


 折りたたまれた紙には、客船の図面が描かれていました。


 見学者の中にはパストゥールで舵を取っていた方もいました。


 「大西洋やインド洋の航海は楽しかったですね。飛行機でひとっ飛びの今とはまるで違いますよ」


 会場には、客船の模型やポスター、乗組員の制服、デッキチェアなども展示されています。

 

 

 

******** フランス人のつぶやき *******

 


「今日、ある生徒が私に言った。『それって、結局、eBayのオークションみたいなもんだよね』いったいなんのことかと思いきや、18世紀アメリカの奴隷の売買のことだった」


 

VDM (Vie de merde)より




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コメント 2

opas10

さすが豪華客船の調度品だけあって、その時代の文化というか、品性というか、厚みを感じます。レイモンド・ローウィー作のポスターもありましたね。
by opas10 (2014-11-16 00:15) 

carotte

opas10さん
はい、レイモンド・ローウィーのポスターありましたね。それにカサンドルのもありました。当時は贅沢な調度品を使っていたんですね。コーヒーカップの一つくらい欲しくなりました。
by carotte (2014-11-18 00:19) 

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