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フランスのチーズ2 その4 [フランスのグルメ]

 フランスでは、平均で一人につき年間26キロのチーズが食べられているそうです。


 ということは、1ヶ月で約2キロ。多いですね。


 さて、フランスのチーズ・シリーズの四回目は、フランス中西部、かつてトゥーレーヌ州と言われた地域で作られているチーズ、サント=モール・ドゥ・トゥーレーヌ(Sainte-maure de touraine)です。

Paris_LePpressigny.jpg



 下記ウィンドウのをクリックして番組をご覧下さい。(フランスのTV局TF1で2014年11月20日に放送)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。



 これがそのチーズ。ものすごい色のカビ。ナイフを入れると・・・真っ白。真ん中に穴のようなものがあります。


 パンの上に乗せて食べるようですが、カビも一緒???


 では、このチーズを作っている農場を訪ねてみましょう。


 早朝の農場。ここは三代にわたって続いてきた農場です。


 干し草を食べているのはヤギたち。本日のチーズの原料を提供してくれるのはこのヤギたちです。


 シャルルさんがお世話をしているヤギの数は330頭。


 年間で280,000リットルの乳を提供してくれるそうです。


 この農場では原料の調達からチーズの製造まで一貫して行われています。


 チーズ担当はブノワさん。シャルルさんのご兄弟のようです。


 AOPのラベルのついたこのチーズは厳密な規定に従って作られます。


 形は円筒形、熟成期間は最低で10日。そして、チーズの真ん中に、名前の書かれた麦わら(ライ麦のわら)が挿入されていなければなりません。


 麦わらはチーズが型崩れするのを防いでくれるそうです。


 「きちんとした形のチーズを作るためと、他のヤギのチーズとの差別化のために、祖母が思いついたんです」とブノワさん。


 型から取り出された乳の塊には、炭を燃やした後の灰がかけられます。


 AOPを取得したのは1990年と、そう昔のことではありません。


 この農場の皆さんの努力でAOPの仲間入りを果たすことができました。


 シャルルさんとブノワさんのお母様がジゼルさん。こうして市場のお店にも顔を出します。


 「お客さんに直接会えるのは楽しいですよ。昔からのお得意さんもいますしね」とジゼルさん。


 「生産者から直接消費者に販売してくれるのでとてもいいですね」と女性客。


 サント=モール・ドゥ・トゥーレーヌはその形から「ビューシュ(bûche)(薪)」という愛称でよばれているそうです。


 

 

******** フランス人のつぶやき *******

 

 

「今日、私の彼によると、私はチーズと同じらしい。なぜなら、個性が強すぎるから」

 

VDM (Vie de merde)より




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コメント 2

opas10

あのすごい色は、灰だったのですね!チーズを月に2kg食べているのはスゴイですね。生産者も、大企業から個人の手作りまで、バラエティに富んでいるわけです。
by opas10 (2014-12-06 14:38) 

carotte

opas10さん
チーズ2キロはちょっと驚きました。日本人は納豆でも月に2キロは食べないですよねえ。ここまでチーズがフランスで消費されるとなると、製造もそれなりに繁栄するわけです。
by carotte (2014-12-11 16:18) 

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