聖ニコラウス祭り [スイス]
先週の土曜日12月6日は聖ニコラウスの日でした。
聖ニコラウスはご存知のようにサンタクロースの起源になったとも言われている聖人です。
この日はキリスト教の国では様々なお祝いが行われます。
スイスの中央部の町キュスナハト(Küssnacht)では、この前日に、世界でもユニークなKlausjagen(”ニコラウス狩り”というような意味合い)というお祭りが開催されます。

下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧下さい。(フランスのTV局TF1で2014年12月8日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
夜の町に浮かび上がる不思議な明かり。聖ニコラウスの歩く夜道を照らします。
明かりの数は100個ほど。どうやって動いているかというと・・・こうして人が頭の上にのせて歩いているのです。
明かりの一つ一つにステンドグラスのようなモザイク模様が描かれていて、幻想的な雰囲気を作り出しています。
このようなお祭りは欧州でもここだけだそうです。
「聖ニコラウスが明かりに囲まれて行進していくのは素晴らしいわ。いい気分になれます」
「ここに住んでるものにとっては大切な伝統のお祭りなんです」
お祭りが始まる数時間前の午後。町では準備が行われていました。
あの明かりの帽子は各家庭でつくられているそうです。ヒントになるのは、やはり教会のステンドグラス。
この帽子を作ったのはローザさん。
「とても細かくて繊細な作業なんです」
「我々にとってはとても重要なお祭りなんです。外国にいてもこのお祭りのために町に帰ってくる人もいるくらいです」と村人の男性。
午後8時、さっと夕食をすませたら、衣装に着替えます。この方達があの明かりをかぶるようです。
町の広場では始まりの儀式が行われていました。こうして邪気を追い払うのだそうです。
そしていよいよあの明かりの登場です。一つ一つを近くでみるとほんとに細かな模様ですね。
それにサイズもそれなり。大きいものは2メートルにもなるそうです。
そして制作には一年はかかるとか。
この夜は、人工の明かりは全部消されます。真っ暗な中に帽子の明かりがくっきりと浮かび上がります。
「重いですよ。5キロくらいだと思いますが、こうしてかぶっているともっと重い感じがします」と男性。
パレードには明かりの帽子の他に、楽隊、大きな鈴を持った人たちが加わり、最後に聖ニコラウスがやってきます。
そして、良い子にはパン・デピスが配られます。
こうして明け方までお祭り続きます。
この日、20,000人ほどの人たちがこのお祭りを楽しみました。
******** フランス人のつぶやき *******
「今日、4歳になる息子が、冗談で偽物のプレゼントリストをサンタクロースに渡したという。こちらはリストの通りプレゼントを購入して準備したというのに・・・」
VDM (Vie de merde)より
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