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クリスティーズの帽子 [イギリス]

 東京はまだ雪こそ降ってはいないももの寒い冬が続いています。


 そして海のむこうのヨーロッパにも大寒波がやってきたようです。


 風邪をひかないように皆さん分厚いコートにぐるぐる巻きのマフラーで外出されているようですが、忘れてならないのが帽子。防寒には帽子が役に立ちます。


 最近、英国では帽子をかぶる人が少しずつ増えているとか。


 そこで、年間で10,000個あまりの帽子を製造するというオクスフォード近郊にある工場を訪ねてみることにしました。

UK_Oxford.jpg


 下記ウィンドウのをクリックして番組をご覧下さい。(フランスのTV局TF1で2014年12月29日に放送)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。



 イギリスといえば、この山高帽。女性の皆さんも華やかな帽子をかぶっておられます。


 この映像、アスコット競馬場での一コマでした。


 そして訪ねたのが、世界でも有名な帽子メーカーの一つ、クリスティーズ(Christys’)。


 帽子の作り方は、なんと241年前からずっと同じだそうです。


 「蒸気は羊毛を伸ばすのに最適なんです。蒸気を使えば自分の思う通りの形に作り上げることができます」と工場の方。


 なんと機械はフランス製。100年前にエソンヌ(Essonne)からこの地に運ばれてきました。


 そして、作り方も工員が伝授したとか。帽子のアイロンかけもその頃と変わりがないそうです。


 なんだか年代物のアイロンを使っていますね。帽子のアイロンかけってこうしてやるんですね。初めて見ました。


 さて、別の作業場では、ヘルメットのようなものが出来上がっていました。


 よく見るとヘルメットではなく英国警察の帽子でした。


 「うちは1773年の創業です。そして第一次世界大戦前には世界的に知られる帽子メーカーになりました」


 昔の白黒映像を見ていると、帽子をかぶっていない人を探し出すのは難しいくらいです。


 第二次世界大戦後になると、その流行も下火となりますが、英国では帽子をかぶる習慣が続いていました。


 「お客様はわが社の歴史や、これだけ長く続いていることに大変興味を示されます。そしてアメリカからわざわざ帽子を求めにやってくる観光客もいます」とお店の方。


 帽子をお求めになるのは年配の方々だけと思いきや、若い人も少なくないそうです。


 シャーロックホームズの帽子も並んでいましたが、このモデルで47ポンド(8,800円)ほど。他のは少なくとも100ポンド(18,800円ほど)はするようです。


 少々お値段ははりますが、型崩れせず長持ちする帽子なのでしょう。



 

 

 


******** フランス人のつぶやき *******

 

 

「今日、トイ・ストーリー3を見に行った。映画館を出ると、カウボーイハットをかぶった男性をみかけたので「ヘイ、ウッディ!」と声をかけた。すると向こうが『やあ、ミスター・ポテトヘッド』と返してきた」

 

VDM (Vie de merde)より




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コメント 14

こてぱん

フランス人のつぶやきは、いつもツボにはまりマス(笑)
良いお年をお迎えください。
by こてぱん (2014-12-30 12:57) 

cycloo

第二次大戦後、どういう訳か、世界的に帽子がすたれました。最近また、ファッションとして、目にする機会が多くなったような気がします。画竜点睛、帽子で、服装が決まりますね。
by cycloo (2014-12-30 15:26) 

opas10

紳士、淑女の国イギリスでは、まだ帽子がフォーマルなアイテムとして健在なんですね。なぜか、豪徳寺駅前の細い路地の商店街に昭和な帽子店があったのを思い出しました。
by opas10 (2014-12-30 18:04) 

rabbit

明日は大晦日、まもなく新しい年がやってきます・・・この一年お世話になりました。よいお年をお迎えください・・・来年もよろしく!

by rabbit (2014-12-30 20:58) 

マリエ

今年一年素敵なものご紹介ありがとうございました。ここへ来ると別世界でした。大好きなフランスがもっと身近になりました。また来年もよろしくお願いします。
by マリエ (2014-12-31 13:46) 

ワンモア

今年一年ありがとうございました。
フランスがとても身近に感じるブログで大変勉強になっております。
娘が海外留学でフランスとカナダで迷っておりますので、
参考にしています(笑)。
どうぞ良いお年をお迎えください^^
by ワンモア (2014-12-31 20:10) 

doudesyo

英国で帽子が増えてきているんですか?私に限っては頭の毛の薄さが身にしみる季節となりましたので是非ともおしゃれな帽子がほしいです。
よい年をお迎え下さい。^^;
by doudesyo (2014-12-31 20:14) 

carotte

こてぱんさん
つぶやき、楽しんでいただければ嬉しいです。
こてぱんさんも、どうぞ良いお年をお迎えください。
by carotte (2014-12-31 23:33) 

carotte

huckさん
戦前はよく帽子をかぶった人たちの映像をよく見かけました。戦後、帽子がすたれたのには何かわけがあるのかもしれません。帽子はアクセントになって面白いですが、コーディネイトが難しいですね。
by carotte (2014-12-31 23:35) 

carotte

opas10さん
日本も帽子をかぶるのがフォーマルだった時代がありました。そういえば、道徳時に限らず帽子だけのお店ってありますね。この間、渋谷の近くでも見かけました。
by carotte (2014-12-31 23:38) 

carotte

rabbitさん
こちらこそお世話になりました。いよいよ明日は新しい年の始まりです。どうぞ良いお年をお迎えください。そして、また来年もおつきあいのほど宜しくお願い致します。
by carotte (2014-12-31 23:40) 

carotte

マリエさん
今年一年、ご訪問いただきありがとうございます。
できるだけ身近な話題をと思いながら続けています。また来年も宜しくお願いします。そして、猫大好きなので、マリエさんの活動も微力ながら応援しています!
by carotte (2014-12-31 23:45) 

carotte

ワンモワさん
こちらこそこの一年ありがとうございました。
フランスとカナダ・・・迷いますね。語学だけでいえば、フランスはフランス語だけですが、カナダは英語もフランス語も学べますね。ただ、フランスには長い歴史がありますね。
ワンモアさんもどうぞ良いお年をお迎えください。
by carotte (2014-12-31 23:48) 

carotte

doudesyoさん
英国では帽子が復活しているらしいですよ。
髪が薄くなるとやはりちょっと寒いですね ^^ 帽子をかぶり慣れると手放せなくなるらしいですよ。
間もなく新年が明けます。どうぞ良いお年をお迎えください。
by carotte (2014-12-31 23:51) 

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