ムーラン・ルージュ その3 [パリ]
ムーラン・ルージュ・シリーズの第三回目は、華やかなステージを支えてくれる裏方の皆さんにスポットライトを当てました。
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧下さい。(フランスのTV局France 3で2014年12月31日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
華やかなステージを演出するのが、ダンサーが身につけている衣装。特に、あのふわふわの羽飾りは欠かせません。
映像に登場していたのは“Féerie(夢のような世界というような意味合い)”というタイトルのレヴュー。
14年前に制作されましたが、それ以来、振り付けも衣装も変わっていません。
「衣装作りは1995年から担当させていただいています。私たちはオリジナルの衣装と全く同じものを再現しなくてはなりません。それが一番大変な作業です」と衣装担当の女性。
衣装は手作り。ダンサー一人一人の体型に合わせて作らなくてはなりません。
その意味ではオートクチュールと変わりありません。素材はできるだけいいものを使います。
以前は独立した会社に衣装を依頼していましたが、2009年に会社ごとムーラン・ルージュが買い取ったそうです。
そして、ダンサーにとって重要なのが靴。
こちらも一人一人のサイズに合わせて作るオーダーメイド。
足に馴染む靴でなければ、あの激しいダンスはできません。
新しいブーツの具合は良かったようです。
「できるだけ具合の悪いところがないように作っています」と靴の担当者。
「曲芸のような激しい動きが多いですから、このように柔軟で丈夫な靴が必要なんです。このブーツの出来は完璧です。とても満足してます」と男性ダンサー。
こちらの方も外国からやってきた方のようです。
女性ダンサーの衣装、遠くからみると軽々と身につけているように見えますが、こうして間近で見るとかなり大変そうです。慣れないと転んでしまいそう。
それにしてもこんな風に羽飾りをつけるのはいったい誰がいつ頃思いついたんでしょうね。
一つのレヴューで1000着の衣装と800足の靴。
どれもオーダーメイドですから費用もかなりなもの。入場料があれだけ高いのもうなずけます。
******** フランス人のつぶやき *******
「今日、うちの母は私のブーツをリサイクルショップに120ユーロで売り払ってしまった。そのわけは、『あんたがあのブーツを履いてるとこなんて一度も見てないから』。ママ、そりゃそうよ、あのブーツは昨日買ったばかりだもの」
VDM (Vie de merde)より
一つのレビューでそれだけの量の服と靴を使うとはオドロキです!保管場所だけでもすごいことになりますし、いずれも特注だからコストもかかるので、そりゃあ入場料もお高くなるわけです。
by opas10 (2015-01-11 14:20)
opas10さん
お店の前で入場料を見て、見ようという気がなくなってしまったのですが、これだけ手がかかるとなると、仕方がないですね。どれもみんなダンサーに合わせた特注。あれだけの運動量ですから靴などはすぐにダメになってしまいそうです。いろいろ考えるとあの入場料は妥当なのかもしれません。
by carotte (2015-01-12 22:20)