エリゼ宮 その3 [パリ]
シリーズの最後は、エリゼ宮のある界隈を散策してみましょう。
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧下さい。(フランスのTV局TF1で2015年3月22日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
1月9日、ちょうどパリがテロ事件でピリピリしていた頃、エリゼ宮からオランド大統領が出てきました。SPに囲まれています。
徒歩で向かった先は内務省。エリゼ宮からは100メートルも離れていません。
あのテロ事件以来、この辺りは厳戒態勢が続いています。
24時間、防弾チョッキに身を固めた警備隊が警備に当たっています。中には女性の隊員もいますね。
観光客は相変わらずやってくるようです。しっかりエリゼ宮の写真を撮影していました。
「フランスの中心です。フランスの誇れる場所だと思います」と女性。
エリゼ宮は、シャンゼリゼ通りとフォブール・サン=トノレ通りに挟まれたところにあります。
近くにはマドレーヌ寺院やコンコルド広場があります。
国立図書館にはこの界隈の古地図が保存されていました。
1739年の地図だそうです。国の中心と言われている場所は、昔は町はずれにあって野原や畑が点在していました。
18世紀に貴族たちが次々と邸宅を作り始め、その一つが今のエリゼ宮なのだそうです。正式に大統領官邸となったのは1879年のことでした。
その他の邸宅は現在、主に外国の大使館になっているそうです。
そして、内務省からフォブール・サン=トノレ通りを西に100メートルほど行ったところにはホテルLe Bristol Parisがあります。ここも元は貴族の邸宅でした。
ホテルの支配人がペントハウスを案内してくれました。
「この近くに大統領官邸があるなんて誰も気がつかないですよ。目立たないですからね」
ついでにロイヤルスイートのお部屋も見せてもらいましょう。
広さは320㎡。18世紀の調度品が設えてあるそうです。この部屋は外国の要人がよく使うそうです。
「エリゼ宮からすぐのところにありますから、徒歩で往復できるんです」
安倍さんもこの部屋を使ったのかしら???
さて、エリゼ宮、コンコルド広場、マドレーヌ寺院を結ぶこの地域は、黄金の三角地帯と呼ばれています。
通り沿いには画廊や高級店が並んでいます。
そして、一番最初にこの界隈にオートクチュールのお店を出したのが、ピエール・カルダンさんです。
現在のお年は82歳。お店はエリゼ宮の向かいにあるとか。
「私はお店を出した当時は、この界隈にオートクチュールなんて一軒もありませんでしたよ」とカルダンさん。
様々なお客様のためにたくさんの洋服を作ってきました。お客様の中にはファーストレディもいたとか。
カルダンさん、だいぶおじいさんになられましたが、まだまだお元気のようでなによりでした。
建物の間にあるエリゼ宮の門。こうしてみると地味な感じです。
しかし一歩足を踏み入れると、昨日の映像でご覧いただいたように、歴史とお宝がいっぱいつまっていました。
******** フランス人のつぶやき *******
「今日、生後2ヶ月のわが息子は、ハゲで垂れ目で二重アゴ。フランス共和国大統領にそっくり」
VDM (Vie de merde)より
シャンゼリゼやフォーブルサントノレあたりは上品な感じですが,パリに行っても一番近づかないエリアかもしれないです。ホテルブリストルの前は通ったことがあります。てらすからのながめ、ぱりらしいやねがみえました。カルダンさん,本当年とられてますが,お元気なんですね
by yuzuhane (2015-03-28 07:00)
yuzuhaneさん
私もこのあたりはあまり行かないですね。フォブールサントノレ通りはほんとに高級店がずらっと並んでて、1,2度見物したくらいです。
カルダンさん、もう82歳になられたようですが、今も現役でがんばっていらっしゃるようです。一時期は日本でもすごかったですよね。
by carotte (2015-03-29 12:30)
ピエール・カルダンさん、出店する場所によって顧客の属性が決まり、それによってブランドイメージが形成されるという戦略の走りだったわけですね。誰もいなかった場所に最初に旗を立てたのだから、お見事です!
by opas10 (2015-03-29 17:22)
opas10さん
カルダンさん、戦略家だったですよね。その戦略がうまくいって世界的なデザイナーになり、確固たる地位を築いたのでした。日本ではあまりに広まりすぎて、最後の方ではちょっと飽きられた感もありました。本国フランスでは今も偉大なデザイナーとして活躍しているみたいです。
by carotte (2015-03-29 23:41)