地方のお宝 その5 [プロヴァンス地方]
シリーズの最後は、南仏マルセイユへと飛びます。
お宝は、入江の小高い丘に建つカバノン(cabanon)(この地方独特のセカンドハウス)。
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧下さい。(フランスのTV局TF1で2015年4月10日に放送)(▸をクリックしても該当の映像が出て来ない場合はウィンドウの下の文字をクリック)
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南仏独特の入り組んだ海岸線にできたカランクと呼ばれる小さな入江。
階段状に並んで立っているのがカバノンです。
150年も前から、別荘として代々マルセイユの人々がレンタルで利用してきました。
小径をそぞろ歩くアンドレさんとミレイユさんもカバノンを借りています。
「カバノンは、かつては漁師さんの住まいだったんです。木造ですよ」とアンドレさん。
お二人が暮らすカバノンは20㎡ほどの広さ。テラスからは入江を見渡すことができます。
この地域は国立公園の中にあり、1975年には保存区域の指定を受けています。
「上手に暮らしていく術を学べる場所です。そして代々受け継がれ保存されてきた建物ですよ」とアンドレさん。
中に入ってみると、生活に必要なものがコンパクトにしつらえてあります。
20㎡といえば、だいたい6畳間が2つほどの広さ。
リビング兼ダイニングと寝室といった感じでしょうか?テラスがあるので少し余裕があります。
老後をのんびりとここで暮らすというのも悪くなさそうです。
ここから数キロ離れたところにあるレ・グード(Les Goudes)の港にも同じような建物が並んでいます。
窓付きの箱を積み重ねたみたいに見えます。
こちらは昔のままではなく新しくリノベーションしてあります。
ダニエルさんのお宅も以前はカバノンでした。今では近代的な建物に生まれ変わっていて、ここがカバノンだったとはにわかに信じられません。
さて、アンドレさんのカバノンに戻ってみると、テラスで夕食前のアペリティフの準備です。
通りすがりのご近所さんも誘って、おしゃべりが始まりました。楽しそうですね。
******** フランス人のつぶやき *******
「マルセイユの駅で5時間も待ったせいか、くたびれ果てた。あまりに疲れすぎて、道端に落ちていた一枚の紙を10分もぼ〜っと見続けていると、誰かがその紙を持って行ってしまった。ふと気がつくと、その紙は20ユーロ紙幣だったのだ」
VDM (Vie de merde)より
カランクにはカシから船で回ったのですが、小さな入り江がたくさんあってそこがプライベートビーチのようになっていました。海の上からだとよくわからなかったですが、こういう小さな建物があったんですね。あまり広くはない感じですが、テラスからあの海の眺めが特別感があっていいですね。
by yuzuhane (2015-04-14 22:50)
yuzuhaneさん
船で回られたんですね。本物のカランクはテレビでみるより迫力がありそうな気がします。カバノンはこの地域独特のものらしいです。中はこじんまりとしていますが、外の環境のせいか、こせこせした感じではないですね。きっと時間もゆっくりと過ぎていくんでしょうね。
by carotte (2015-04-15 15:47)
温暖な気候の入江は、老後を過ごすには実にいい環境ですね。自分も、葉山あたりにカバノンがあれば是非に(笑)
by opas10 (2015-04-26 22:28)
opas10さん
カバノンなら手に入れるとしてもそれほど高くはなさそうですよね。こじんまりとして老人にはちょうどいいくらいの広さです。テラスがあるのがまたいいですね。
by carotte (2015-05-02 11:45)