世界で一番小さな映画祭 [アルザス地方]
ツツジがピークを過ぎ、辺りが緑一色になった公園で、ふと上を見ると、梅の木に青い実がなっていました。
葉っぱも実も緑。注意して見ないと気がつかないかもしれません。
どんどん季節は巡っていきます。
さて、今週水曜日、カンヌ映画祭が華々しく始まりましたが、ちょうど時を同じくして、アルザス地方のストラスブールでは、「世界で一番小さな映画祭」が開催されました。
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧下さい。(フランスのTV局TF1で2015年5月16日に放送)(▸をクリックして映像が出て来ない場合はウィンドウの下の文字をクリック)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
午後7時前。
ストラスブールにある映画館STARの入り口には入場を待つ人々の列。
赤い絨毯なんていうのはないようです。
そして入場料も決まっていません。それぞれ好きな額を支払えば良いそうです。
エントリーしたのは全部で52作品。
そして1作品の長さは、なんと5〜10秒!
全部を上映しても1時間はかかりません。「世界で一番小さな映画祭」と言われる所以です。
「とても短いですから、凝縮された内容になっています」と審査員の女性。
確かに、引き締まった緊張感漂う内容になっているようです。
「短い上映時間の中に、小さなアイデアがきりっと光っているところが気に入りました」と観客の男性。
不条理、ポエジー、笑い、情感・・・それらが短い映像の中につまっています。
そして、最後にグランプリを獲得したのが「L’éscargot Inattendu(予期せぬかたつむり)」。
かたつむりに口を塞がれてしまったのはモーゼでしょうか?
笑っちゃいますねえ。
この映画祭、今年で3回目。
昨年および一昨年の作品に興味のある方は→こちら。全部観られるようです。
チャレンジしてみたい!と思われた方。応募要項は→こちら(英語)
******** フランス人のつぶやき *******
「今日、うちの夫は10秒ほど考え込んで、長い溜息をつくと、書類の“既婚”の欄にチェックマークを入れた」
VDM (Vie de merde)より
ショートムービーは、ともするとCMっぽくなるのですが、これぞエスプリ!という作品ばかりですね。いかにもフランスらしい催しです。
by opas10 (2015-05-24 12:12)
opas10さん
これは面白い映画祭ですよね。ぴりっとエスプリの効いた作品ばかりのような気がします。派手なカンヌ映画祭とは対照的で、この映画祭もずっと続いていってほしいものです。
by carotte (2015-06-06 11:45)