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広告用野外モニター [地方の小さなできごと]

 コート=ダジュールの小さな町カップ=ダイユ(Cap-d’Ail)で、広告用の野外モニターを巡って、町長と広告業者の間でちょっとした争いが起きてしまいました。


Paris_CapDAil.jpg


 

 下記ウィンドウのをクリックして番組をご覧下さい。(フランスのTV局France 3で2015年5月19日に放送)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。




 これがそのモニター。

 

 6㎡と言いますから、縦2メートル、横3メートルほどのモニターでしょうか。

 

 数ヶ月前から海岸沿いの町のメインストリートに掲げられています。

 

 これを見た町長さん、画面が明るすぎて、車の交通に危険すぎる。よってただちに取り外すべし、とおっしゃっています。

 

 「まず第一に、あの場所に広告を出していいという許可は出していません。第二に、交差点に近い場所に強烈な明かりを発するようなものを設置するのは、道路交通法に違反しますから許可は出せません」と町長さん。

 

 しかし、業者は取り外しを拒否。

 

 そのため町長のグザビエさん、訴訟を起こすことにしたそうです。そして、一日204ユーロの罰金を請求することにしています。

 

 一方、業者の方はといえば、国の法律に則って設置された正当なモニターであり、地方の法令は時代遅れで、先端の技術を使った広告には合わないと主張しています。

 

 当然、モニターを取り外すなど論外。あくまでもこの場所にこのまま設置するというわけです。

 

 裁判所の決定が下るのは9月17日とまだずっと先の話。それまで業者と町の応酬は続きます。

 

 町はモニターを見えなくするために、この通り木を植えてしまいました。

 

 「カップ=ダイユの美しい庭を維持するというのも一つの根拠になりますよ」と町長さん。

 

 「木を切り倒すなんて違法はことはしませんよ。モニターを少し上に移動させるだけのことです」と業者。

 

 とは言うものの、移動させるのはそう簡単なことではなさそうです。

 

 秋までは木で半分隠れたまま広告を放映するというのが続きそうな気配です。

 


******** フランス人のつぶやき *******

 

 

「今日、うちの通りに“駐車禁止”の看板が現れ・・・間もなく僕の車が消えた[がく~(落胆した顔)]

 

VDM (Vie de merde)より




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コメント 2

opas10

設置場所からすると、ドライバー向けの広告看板のようですね。交通安全の観点からすると、これはちょっといかがなものかと。
by opas10 (2015-05-24 12:25) 

carotte

opas10さん
脇見運転を誘いそうですね。しかも、田舎の風景の中に突然、人工的なものが現れて、少々景観も損なっているようにも思います。それにしても町長さんとの戦いが熾烈ですね。
by carotte (2015-06-06 11:54) 

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