受験シーズン [トピックニュース]
日本で受験シーズンと言えば1月〜3月ですが、フランスではちょうど今がそのシーズン。
一般大学への入学に必要なバカロレア(大学入学資格のようなもの)の試験が6月17日〜24日に行われることになっています。
受験生にとって今はそれに向けての追い込みの時期。試験までもう一ヶ月を切っています。
緊張感とストレスの多い時期ですが、それとともに受験ビジネスも花盛りです。

下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧下さい。(フランスのTV局TF1で2015年5月20日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
まずは専門の家庭教師。
「個人的に教えてもらえるのはいいと思います。直接話しながら教えてもらえるから安心です」と受験生。
「ええ、これはビジネスですよ。お金をもらって教えるんですからね」と家庭教師。
相場は1時間で40ユーロ(約5,500円)ほど。
この家庭教師、現役の高校の先生だそうです。バカロレアの時期になると一番忙しくなるとか。
受験ビジネスの総売上で締める割合が一番大きいのがこの個人授業。
次に多いのが、受験用の参考書や過去問題集の販売。一冊15ユーロ(約2,000円)ほど。
これだけ並んでいる、どれがどう違っているのかわかりません。
「そういう学生さんもいるので、いろいろ意見を聞きながら、それにあったものを薦めています」と本屋さん。
しかし、最近は売上が落ち込んでいるそうです。売上はマイナス20%。
というのも、過去問題集がネット上で無料で手に入るようになってしまったからです。
そして最後に登場したのが薬局。
何かとストレスの多い受験生。よく眠れない、記憶力がいまいち働かないなど悩みはつきません。
そのような受験生の症状に合わせて、様々な薬やサプリが用意されています。
購入するのは自由ですが、薬局ではまずはお医者さんに相談するようにとアドバイスしているそうです。
「いろんなものがありすぎて、何がどんな風に効くのかよくわからないです。とにかく受験ってストレスが大きいですから、そのへんをなんとかしてくれるのがいいんですが・・・」と受験生。
手当たり次第というより、きちんと調べて必要なものを摂取するのがよさそうです。
******** フランス人のつぶやき *******
「今日、悪夢にうなされ汗びっしょりになって目が覚めた。バカロレアに続けて3回も落第した夢だった。なにしろバカロレアに受かったのは8年も前の話だからね。受かったのを忘れていても不思議はないさ」
VDM (Vie de merde)より
フランスでは、高校の先生が個人の家庭教師を兼業してもいいんですね!一方で、日本のような塾や予備校みたいなものもあるのでしょうか。過去問や参考書が電子化されていくのは、やはり時代の流れなのでしょうね。そのうち日本でも赤本は過去のものになっちゃうのでしょう。
by opas10 (2015-05-24 13:00)
opas10さん
高校の先生が自宅まできて勉強をみてくれるとはすごいですね。塾や予備校はあまり聞いたことがありませんが、日本ほどではないにしても、きっとフランスにもいくつかあるんじゃないかと思います。書籍は、レコードがCDや電子になっていったのと同じように、電子書籍が主流になりそうな気がします。
by carotte (2015-06-06 11:58)