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厳戒態勢の犠牲者? [トピックニュース]

 シャルリー・エブド紙テロ事件からまもなく半年になろうとしています。


 この事件以来、フランスでは厳戒態勢が続いています。


 そして、その厳戒態勢のせいで、お店を閉めざるを得なくなったカフェがあります。


Paris_Reims.jpg


 下記ウィンドウのをクリックして番組をご覧下さい。(フランスのTV局TF1で2015年6月1日に放送)(▸をクリックしても該当の映像が出てこない場合はウィンドウの下の文字をクリック



 これがそのお店。タバコ屋さんも兼ねたカフェ&バーのお店です。


 陳列台にはすでにタバコはありません。仕入れをやめてしまったようです。


 お店の向かいには、ユダヤ教会があります。


 そのため、事件のあった日から3ヶ月間、兵士が常駐し、一帯は駐車禁止になってしまいました。


 その結果、カフェのお客が激減したのです。


 「あそこにうちの看板があるのですが、黒い布で覆われてしまいました」とお店のご主人のフィリップさん。


 おかげで売り上げは最初の週だけで60%減。これはちょっと厳しいですね。


 この厳戒態勢はその後ゆるめられましたが、お客は減ったまま。元に戻ることはありませんでした。


 「警備が始まるまでは、タバコやその他の商売で一日2,000ユーロほどの売り上げがあったんです。それが今では100ユーロほどしかありません」とフィリップさん


 「前は毎日ここでコーヒーを飲んでから仕事に行ってたんですが、今はもうそんなことできませんよ」と男性客。


 これでは堪らないと今年の1月23日に当局に訴え出ましたが、なんの手当てもしてもらうことはできませんでした。


 あまりに経営状態が悪化しすぎてしまい、今は会社更生法の適用を求めている状態です。


 「3ヶ月間、補助を申請しましたが、誰も助けてはくれなかったんです」と奥さま。


 現在お二人は裁判所の判断を待っているところです。結果は6月11日に判明するそうです。


 あのテロ事件がこんな問題を引き起こしているとは・・・。


 どうにかしてお店を続けていけるようになるといのですが・・・。




******** フランス人のつぶやき *******

 

 

「今日、秘書の私は妊娠中だったのだが、会議室で待っているお客にコーヒーを出した。彼は、ありがとうと言ってから『ミルクはありませんか』と訊いてきた。そこで私は思わず『まだです!』と答えてしまった」

 

VDM (Vie de merde)より




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コメント 2

opas10

テロは市民生活を破壊しますが、これはまさに生活の破壊!!とんだトバッチリで店主にとってはたまったものではありませんね。当局もなんとかならないものでしょうか。
by opas10 (2015-06-02 22:11) 

carotte

opas10さん
ユダヤ教会の前にお店があったことが災いしました。厳戒態勢の影響もあるでしょうけど、お客さんの中には、あそこは危ないという意識があったのかも。なにしろテロリストの標的になるような場所は避けたいですから。でも、お店はなんとか続けていってほしいですね。
by carotte (2015-06-06 12:42) 

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