看板広告禁止 [地方の小さなできごと]
1776年、ラファイエット公爵を乗せてアメリカに向かったエルミオヌ号。
21世紀に蘇ったその実物大レプリカが、今年4月、同じようにアメリカに向かってフランスを出港しました。
そして、6月2日、無事アメリカに到着したそうです。予定より3日早い到着となりました。
事故もなく天候にも恵まれ、スムーズな航海だったようです。
これからアメリカの幾つかの都市に寄港し、また大西洋を渡ってフランスに戻ってくることになっています。
さて、本日もまたフランスのローカルな話題です。
フランス西部のサルト県では、7月13日から道路沿いの看板広告が禁止になるそうです。
心配しているのはレストランやホテルなどを経営している皆様がたです。看板なしにお客がきてくれるでしょうか?
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧下さい。(フランスのTV局TF1で2015年6月3日に放送)(▸をクリックしても該当の映像が出てこない場合はウィンドウの下の文字をクリック)
看板を頼りに、おめあてのホテルを探します。
県道をはずれて村のせまい車道を1キロほど走ると・・・目指すホテルがありました。
なんだか牧歌的で素敵なホテルですね。レストランも付いています。
しかし、看板がなかったらどうでしょう?ここまでたどり着けたかどうかは大きな疑問。
「看板がなかったら、絶対にここまで来れませんよ。お客様がおみえにならなければ、私どもは店を閉めるしかないです」とレストランの方。
ここは従業員19人を抱えるレストラン。お店がしまってしまえば19人全員が失業します。
看板を出すのを許されるのは、その土地の特産品を売るお店、文化活動の団体、歴史的建造物のみ。
ホテル、レストラン、ガソリンスタンドや自動車修理店などは禁止。
その理由は景観を損ねるから。
自動車修理店は車道に看板が出せないとなると商売上がったりです。
「田舎の真ん中で車が動かなくなり、修理工を呼ぼうにも電話番号なんてすぐにはわからないですよね。看板があれば、ああ、ここに行けばなんとかなるとなります」と修理工。
ただしこの条例、人口10,000人未満の町村に適用されるとか。
限定なら問題ないかと思いきや、小さな村のお店にとっては打撃です。
「ここにお店があることなんてわかりませんから、大きな看板の出ている量販店にみんな行ってしまいますよ」と肉屋さん。
日本の看板に比べたら、それほど景観を壊している風にも見えませんが、条例になるほどですからそれなりの問題があったのでしょうか?
******** フランス人のつぶやき *******
「今日、“事故に注意!”の看板が、頭の上に落ちてきた!」
VDM (Vie de merde)より
日本では、看板の出し過ぎというか、乱立!
看板規制が必要な気がしますが、全くないとなると
これまた、困りものです。
そこの兼ね合いをどうするかが鍵ですね。
by 風の友 (2015-06-19 16:54)
風の友さん
日本は看板出し放題。街の景観を害すること甚だしいです。
フランスはまだましって感じですが、それでも問題なんですよね。
景観を害さない程度の看板が一番いいのですが、その兼ね合いは簡単ではなさそうです。
by carotte (2015-06-28 15:05)