不都合な真実 [トピックニュース]
昨日、用事があって駅二つ分ほど離れた下北沢まで出かけて行ったのですが、いつにも増して外国人(西洋人)が多いのが目立ちました。
小さな商店街の路地をいくつかのグループになって散策している様子。
友人の話では、最近、観光バスが下北沢にやってきて観光客を下ろしていくらしい。どうやら観光コースの一つに組み込まれているようです。
特にとりたてて名物があるわけでもないのに、こんなところまでやってくるとは驚きました。
日本に興味を持ってくれる人たちが増えたのかもしれません。
コミックも人気ですし日本食もちょっとしたブームのようですし。
日本酒も海外での人気を受けて、ヨーロッパのAOPのように、保護原産地呼称のようになるらしいですね。
「日本酒」というのは、日本のお米を使って日本で作られたお酒でないと使えなくなります。これぞメイド・イン・ジャパンです。
さて、本日の話題はメイド・イン・フランスをめぐる不都合な真実。
フランスの政党が販売しているグッズの一つが、Tシャツ。このTシャツを調べてみると真実が見えてきました。
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧下さい。(フランスのTV局France 2で2015年6月10日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
左派から右派まで一致して政治家さんたちが唱えてきたのは、“フランスの産業を守る”でした。
「私はメイド・イン・フランスの味方ですよ」
「地方の製造業を促進し・・・」
「製品があれば、もちろんフランス製品を優先させるべきです」等々。
そこで、フランスのTV局France 2のスタッフは、各政党は販売しているTシャツを調べてみることに。
共和党のTシャツは・・・バングラデシュ製。
社会党は・・・バングラデシュ製。
UDI党は・・・これまたバングラデシュ製。
PRG党(極左派)もEELV党(緑の党系)もその他の政党も皆〜んなバングラデシュ製。メイド・イン・フランスは一つもありません!
このTシャツ、一枚10ユーロほどで売られているとか。
「Tシャツは気軽に着られるものですし、広告の役割も担っています。同じようなものがフランスで作れるとは思えないですね」とPRG党の方。
フランス製のTシャツもあることはありますが、値段が30%ほどお高くなってしまいます。
「フランス製じゃないのはよろしくないですね。早急に別の方法を考えなくてはなりません」と社会党の方。
「次はフランス製のものにするように主張しますよ」と共和党の方。
「これは・・・古い方のTシャツですね。新しいのは全部フランス製ですよ」と別の政党の方。
フランスの政党のTシャツは全部バングラデシュ製かと思いきや、一つ違うものがありました。
極右政党で知られる国民戦線のTシャツは、モロッコ製。
党首のマリー・ル・ペンに問いただそうとしてもノーコメントで去って行きました。
メイド・イン・フランスを徹底するのはそう簡単なことではなさそうです。
******** フランス人のつぶやき *******
「今日、4ヶ月の海外滞在からフランスに戻ってきた。戻ってきて最初に聞いた言葉が、『皆さま、本日は全国的なストライキにより・・・』だった」
VDM (Vie de merde)より
各政党の中でも、ことさら排他的言動で愛国心を煽ってきた国民戦線にとっては、極めて不都合なお話ですね。それでも唯一メイドインアフリカなことで独自色を発揮したようで(笑)
by opas10 (2015-06-21 18:03)
opas10さん
おっしゃるとおり、これは国民戦線にとってはとりわけ具合が悪いですね。あれだけ自分の国が大事と言っておきながら・・・。
by carotte (2015-06-28 15:42)