大声で罰金 [地方の小さなできごと]
130年前の昨日(6月17日)、パリで作られた自由の女神像がニューヨークに到着したそうです。
当時はバラバラにされて船に乗せられ、ニューヨークで再度組み立てられたそうです。
アメリカ独立100周年を記念してフランスからアメリカに寄贈された自由の女神像、今ではアメリカになくてはならない存在になってしまいました。
さて、本日は、大声を出したため罰金を課せられてしまった人のお話です。

下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧下さい。(フランスのTV局TF1で2015年6月17日に放送)(▸をクリックしても該当の映像が出てこない場合はウィンドウの下の文字をクリック)
エマニュエル・ファヴレルさんは、野菜や果物を作って市場で販売しています。
12歳の時から続けている仕事です。この威勢のいい声でお客さまとも顔なじみ。
ところが、2014年7月、ある住民から声が大きいと警察に苦情が申し立てられました。
そして、警察は、大声を出して公共の秩序を乱したとして罰金を言い渡しました。
その額、なんと30ユーロ(約4000円)。
「酷い上にせこい話だと思います。何をいくらで売っているかを皆さんに聞いてもらって売るのがわたしの仕事ですからねえ」とエマニュエルさん。
アミアン市によれば、エマニュエルさんが取り調べを受けた時、あまりいい印象を受けなかった結果だとか。
これを知ったお客さまがた、皆さん納得がいかない様子。
「こんなの異常ですよ。あの声のおかげでお店に活気が生まれるのよ」と女性。
「とんでもない話だよ。ここはいったいどんな国なんだろうね」と男性。
「どんな声をだそうが自由じゃないですか。罰金だなんていただけないわ」と女性。
TF1の取材班がその市場に出かけて行ってみると、なんと同じように罰金を払わせられたお店が他にもすでにあることがわかりました。
苦情を申し立てているのは同じ住人???市場の近所に住んでいるんでしょうか?
お店の人が声を出すのは一時の間だけだと思うのですが、我慢できないんでしょうかね。
一方、罰金を払わなくてはならないエマニュエルさん、相変わらず威勢のいい声でお店に立っていました。
******** フランス人のつぶやき *******
「今日、僕の双子の片割れと一緒に散歩していると、すれ違った人物が大声で言った。『一人目は良しとして、二人目もできちゃったなんて慎みがない!』」
VDM (Vie de merde)より
>ある住民から声が大きいと警察に苦情が申し立てられました。
この「ある住民」は引っ越すべきですね。後から来て文句を言う、こんなことをしたら声のでかい小母ちゃんのいる市場がだめになる。町の伝統や文化に対する画一化の始まりです。
もし昔からの住人が突然言い始めたのだったら、警察は理由を調べるべきではないでしょうか。
最近、日本でも子供の声が五月蝿いと言って苦情を言う住民がいる地域があると聞きますが、子供は五月蝿いもの。子供たちを黙らせるのではなく、防音壁などを作るよう関係窓口に訴えたらよいと思います。
by アヨアン・イゴカー (2015-06-21 10:26)
その手のクレームを言い立てる人は、きっと同一人物です。どこの国にも度量の狭い輩と、せせこましい小役人がいるものですね。
by opas10 (2015-06-21 19:35)
アヨガン・イゴカーさん
見た感じ、近くに住宅があるようにも見えないのですが・・・。
八百屋さんや魚屋さんは威勢のいい声でお客さんとやり取りするというのが普通ですよね。それで楽しく買い物をして帰るという感じです。
日本では学校の子供の声がうるさいという苦情があると聞いたことがあります。ちょっと過敏になりすぎているんじゃないですかね。夜は静かになりますし、昼間だけの話ですよね。
by carotte (2015-06-28 16:06)
opas10さん
おそらく同一人物でしょう。
なんだかフランスも日本も世知辛い世の中になったもんです。
by carotte (2015-06-28 16:07)