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セーヌ川で木材の運搬 [トピックニュース]

 海外のニュースを見ていると、“Grexit”という言葉が登場し始めました。

 

 ギリシャがユーロ圏から外れることを意味する言葉です。


 いつ頃から使われ始めたのか・・・。


 これからの話し合いによっては、これが現実にならないとも限りません。


 それにしても違う国同士が同じ通貨を使用するというのは大変なことですね。


 現在、EUの加盟国28カ国のうち、ユーロを使用しているのは19カ国だそうです。


 さて、本日はパリからの話題です。


 7月5日の日曜日、セーヌ川を長さ72メートルにも及ぶ筏が航行していったそうです。

Paris_Paris.jpg


 

 下記ウィンドウのをクリックして番組をご覧下さい。(フランスのTV局France 3で2015年7月6日に放送)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。




 筏と言っても乗り物としての役割を果たすわけではありません。


 川を使って木材を運ぶために組まれた筏です。


 16世紀から19世紀にかけて、このようにしてパリに木材が運ばれてきたそうです。


 それを再現したのがこの筏です。


 フランス中部にあるニエーヴル県のクラムシー(Clamecy)を出発してから21日かけてパリにやってきました。距離にすると257キロになります。


 「昔はモーターなどありませんでした。そこで川の流れを利用して運んだのです」


 モルヴァン山岳地帯から切り出された木材はクラムシーに運ばれ筏にされたのち、川の流れにのって、オセール、サンス、ムランを通ってパリまで運ばれていきました。


 この筏が初めてパリに到着したのが1547年のこと。


 19世紀初頭には、年間5,000枚もの筏がパリに運ばれてきたそうです。


 しかし、1923年を最後にこの筏もなくなってしまいました。


 この大量の木材は、パリのエネルギーの元となっていたそうです。


 「この木材が唯一のエネルギー源でした。住宅の暖房だけでなく、パン屋さんなどのお店でも使われたのです。したがって、この筏が一つの大きな経済を生み出していたのです」


 セーヌ川の岸辺で、この筏を眺めていたのがイギリスから観光にやってきたご家族。


 滅多に見られる光景ではないですね。

 


******** フランス人のつぶやき *******

 

 

「今日、最近、英国に引っ越してきたばかりのフランス人です。バックの奥にユーロがあるのを見つけたら、なんだか泣けてきた」

 

VDM (Vie de merde)より




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コメント 2

opas10

川を筏が流れてゆく姿は風情がありますね。4百年近くも、木を伐採して燃料として使っていた、ということはそれだけフランスの山は森林資源が豊富だったのですね。1920年代に無くなってしまったのは、やはり年団が安い化石燃料が普及したからなのでしょうか。
by opas10 (2015-07-11 23:37) 

carotte

opas10さん
鬱蒼とした森が山の方にたくさんありそうです。燃料は木から石炭になって、その後、石油やガスに変わっていったのでしょうね。でも最近、木(薪)が見直されてきたとかニュースで言ってました。考えてみると、木は再生可能エネルギーですね。
by carotte (2015-07-12 23:36) 

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