世界を巡る旅 その2 [スイス]
世界を巡る旅シリーズの二回目は、スイス南西部にあるアニヴィエ渓谷を訪ねます。
涼しげなアルプスの風景をご堪能ください。

下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧下さい。(フランスのTV局TF1で2015年8月4日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
早朝の山頂で日の出を待つツーリストの方々。
雪山の向こうに見える空が赤みを帯びてきました。
すると、アルペンホルンの音色とともに朝日が昇り始めました。
標高3300メートルとなると、さすがに皆さん冬の身支度です。
アルプスの山で聞くアルペンホルンのライブ演奏。
「ほんとに素晴らしいです!」と男性。
かつては谷から谷へとメッセージを伝えるために鳴らされていたホルンですが、今ではすっかりスイスのシンボルになっています。
ここはアニヴィエ渓谷。谷間には小さな集落があり、見上げると雪山がそびえ立っています。
夏山では牛が草を食み、雪解け水が勢い良く流れていきます。
渓谷の村グリマンス(Grimentz)に立ち並ぶ山小屋風の家々。どれも木造です。
「これらの建物は村の宝です。どれも変わることなく保存されるように気をつけています」と村の男性。
家の壁にはスキー板が飾られています。冬はスキー客が賑わうのでしょうね。
ピエール=マリーさんは冬はスキーのインストラクターをしていますが、夏はこうして大工さんに変身です。
「ここの建物は美しい景色を作り出すだけでなく、日々、村人が暮らすための家屋なんです」
さて、次は観光客の皆さんと一緒に、あるお宅を訪ねます。
鍵をあけて案内してくれたのは・・・15世紀からあるというワイン蔵。もちろん今でもワインが蓄えられています。
ここのワインはvin des glaciers(氷河のワインというような意味)と呼ばれる特別なワイン。
なぜに特別かというと、毎年継ぎ足しで作られるワインだからです。
古いワインの残った樽に新しくできたワインを継ぎ足して熟成させるので樽が空っぽになることはありません。
そして、このワイン、販売されることはありません。その味を確かめたければここにきて試飲する以外に方法はありません。
なんだか皆さん真剣な表情で味わっていました。
「おいしいですね。特別な味がして、私は好きですよ」
そして、山で放牧されている牛はどれも乳牛です。
こうして絞った牛乳は、ラクレットと呼ばれるチーズになります。
「このチーズは他のチーズより芳醇な香りがします」とパトリックさん。
ラクレットチーズはこうして暖炉の火で溶かしていただきます。
「うちの父もこうしてお客様に出していました。私も同じように続けています。伝統ですから絶やさないようにしているんです」とオレルさん。
ラクレットはもともと農家が自分たちのために作ったチーズで、暖炉のそばに置いて食べたのがその始まりだったそうです。
小さな村グリマンスは、美しい建物においしいチーズやワインもある豊かな村でした。
******** フランス人のつぶやき *******
「今日、山の麓の新居に引っ越した。こだまがきこえることに気がついたうちのワンコが、吠えてはこだまに聞き入っていた」
VDM (Vie de merde)より
ウナギの蒲焼きや焼き鳥のタレならぬワインの注ぎ足し、元がいいワインであれば理論的には、かなり美味しくなるとは思いますが、果たして?
by opas10 (2015-08-27 00:17)
opas10さん
継ぎ足しワインのお味は気になりますよねえ~。映像の感じからして普通のワインのお味ではなさそうです。熟成されたワインと若いワインが渾然一体となった味とはどんなもんでしょう???
by carotte (2015-09-01 15:38)