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学用品 その4 [トピックニュース]

 秋雨前線、日本列島の半分にひっかかって動く気配がありません。

 

 残念ながらしとしと雨の日々はまだまだ続くようで・・・。

 

 さて、カレンダーをめくって8月に別れを告げ、今日から9月。秋への第一歩です。

 

 夏休みが終わって勉強の季節が始まります。

 

 学校で使う文房具シリーズの4回目は、糊。

Paris_LeMan.jpg



  下記ウィンドウのをクリックして番組をご覧下さい。(フランスのTV局TF1で2015年8月27日に放送)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。



 フランスの学校に糊が登場したのは1920年頃のこと。

 

 当時はジャガイモのデンプンを水に溶かして煮詰めたのが糊でした。

 

 「糊といえばクレオパトルですよ。いい匂いがしましたね」と男性。

 

 「匂いが大好きでしたよ。だから食べちゃったりしました。そのうちあまり匂いしなくなったので食べなくなりましたけどね」と女性。

 

 クレオパトルは1930年創業のフランスの糊のメーカーです。

 

 クレオパトラをフランス語風に読むとクレオパトルです。

 

 もっぱら学校で使われる糊を製造していました。

 

 当時デンプンと水でできた糊にはアーモンドの香りがついていたそうです。

 

 クレオパトルはいまでも糊を作り続けています。そして、生きた企業遺産としてのラベルを受賞しているそうです。

 

 ちなみに私の時代の糊といえば、フエキ糊。

 

 蓋つきのプラスティックケースかチューブに入っていました。

 

 さすがにアーモンドの香りはしませんでした。

 

 それにしても糊にアーモンドの香りをつけるという発想がちょっとユニークですね。

 

 今では化学薬品を使った糊が登場し、液状のものからスティックタイプまでさまざまな糊がお店に並びます。

 

 「昔に比べると使いやすくなりましたし、持ち運びも簡単で便利になりました」と男性。

 

 お値段の方はといえば、一個だいたい0.55ユーロほど。

 

 「少し高くても長持ちする糊を選ぶお客様が多いですよ」とお店の方。

 

 クレオパトルの糊は昔のようにあちこちのお店に並んでいるわけではありませんが、こうして今も売られています。

 

 蓋を開けたらヘラで少量取り出し、少しずつ伸ばして使います。

 

 大人たちにとってアーモンドの香りの糊は、小さい頃を思い出させてくれる懐かしい学用品なのでした。


 


******** フランス人のつぶやき *******

 

 

「今日、ボーイフレンドに香水を買ってもらおうとネットで調べて彼に見せた。すると、彼はパソコンの画面に顔を近づけ匂いを嗅いだ」

VDM (Vie de merde)より




タグ: 学用品
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コメント 2

opas10

フエキ糊、蓋が黄色いあれですか。丸いプラスチックケースに入った大きめのものは、使いきらないうちに固くなっちゃうんですよね~。
by opas10 (2015-09-10 23:04) 

carotte

opas10さん
そうそう、フエキ糊は使わないでいると固まってました。固まってない柔らかいところをすくって使ってましたっけ。なつかしいです。
by carotte (2015-09-22 10:23) 

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