押し寄せる難民 [トピックニュース]
トルコの海岸にうつぶせで横たわるアイラン君の写真は、日本のテレビではぼかしを入れて放送していました。
フランスのテレビではぼかしなし。それだけに悲劇がひしひしと伝わってきます。
平和に暮らせる場所を求めて戦火のシリアを離れたのでしょうが、うまくいきませんでした。
胸が締め付けられるような写真です。
今年1月から6月までの6ヶ月間で370,000人もの難民が欧州にやっきてきました。
具体的に、どの国からどこを通って、どれくらいの難民がやってきたのでしょうか?
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧下さい。(フランスのTV局TF1で2015年9月5日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
乗れるだけの人々を乗せた一隻のゴムボートが、ギリシャのとある島に到着しました。ここはトルコ沖25キロのあたり。
こんな状態のゴムボートで皆が海を渡っているとしたら、転覆することも十分にありえます。
難民は主にスペイン、イタリア、ギリシャ、トルコを目指して欧州にやってきます。
今年の1月から6月までに、スペインには2,000人、イタリアには120,000人、ギリシャには245,000人の難民がやってきました。
これは木造の船。定員ぎりぎりまで人を乗せているのがわかります。
難民は、49%がシリアから、12%がアフガニスタン、8%がエリトリア(紅海沿岸の国でエチオピアの隣)、4%がナイジェリア、3%がイラク、同じく3%がソマリアからとなっています。
これに対し、すでに受け入れを表明している欧州の国があります。
ドイツは10,500人、フランスは6,700人、オランダは2,000人、スペインは1,300人、英国は数千人を受け入れると約束しています。
そして、フィンランドの首相は、シリアからの4家族に自分の別荘を提供することにしているそうです。
こんな小さな船でやってくる難民もいます。
漂流しているようにも見えます。命懸けですね。
2014年には33,000人ほどだった難民。今年はその10倍以上ですから緊急事態です。
今月14日にはブリュッセルにEU各国が集まり対策を話し合うことになっているそうです。
******** フランス人のつぶやき *******
「今日、地理の先生が一人の女生徒にシリアについて調べるようにと言った。するとその女生徒が言った。『あのiPhoneのSiriについてですか?』」
VDM (Vie de merde)より
おはようございます|壁|´ω`)ノぬ
いつもご訪問ありがとうございます(°ω°*)
by タケサバス (2015-09-07 12:26)
タケサバスさん
こちらこそご訪問いただきありがとうございます。
ブログ、楽しみに拝見しています。
by carotte (2015-09-07 23:56)
メルケル首相の難民受け入れ宣言は、人道的には大いに称賛されますが、国内で様々な問題が発生するでしょうから、特に経済面が心配です。過剰労働力の流入で欧州発の不況の発生と、それに伴う社会不安が心配です。
by opas10 (2015-09-14 23:24)
opas10さん
難民問題はいろんな問題を孕んでいますね。平和に暮らしていた国に実は根強い人種差別があることが露呈したり、人道的対応だけでは済まない状況が起きたり。シリアからの難民は戦争がなくなれば母国に戻りたいと言ってますから、はやくシリアが平和になってくれると一番いいのですが、ここがまた妙な構図になっていて頭の痛い話です。
by carotte (2015-09-22 10:51)