麓に帰ろう [トピックニュース]
以前、エジプトのお金持ちがギリシャやイタリアの島を買い取り、難民たちを住まわせ仕事も提供するとTwitterでつぶやいた話をしましたが、この話、本当に進んでいるそうです。
9月初め、ギリシャとイタリアに話を持ちかけたところ、ギリシャの2つの島が実現可能になり始めたとか。
ギリシャ政府がそれなりの数の難民を受け入れることを表明したら、具体的な交渉に入るそうです。
そして、この方、国連難民高等弁務官との話し合いも行うとおっしゃっています。
どうやら国連も巻き込んで本格的に難民を支援するらしい。
島の一つには、あのアイラン君の名前をつけるとか。
このエジプトのお金持ちの実業家は、お騒がせなだけの人かと思っていたら、とんでもなかったです。
実現に向けて着々と話を進めているようです。
さて、まだ完全に夏は終わってはいないものの、季節は確実に秋へと変わろうとしています。
そして、フランス東北部の山岳地帯では、夏の間、山の牧草を食べてすごしていた牛たちが、麓の牧場に戻ることになりました。
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧下さい。(フランスのTV局TF1で2015年9月14日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
ここは、チーズで知られるマンステールに近い山岳地帯。曇り空が夏の終わりを告げています。
牛たちはそろそろ山を降りる準備をしなくてはなりません。
あちこちに散らばっていた牛を一箇所に集めます。
まだ12歳のクレマン君もそのお手伝いです。迷子の牛がいないか確かめに出かけて行きました。
一方、クレマン君のお祖父さんは下山の準備です。
牛に大きなベルをつけ、お花のブーケを飾ります。なかなか華やかですね。
外では、この一大イベントを牛たちと一緒に楽しもうと100人あまりの人たちが待っていました。
いよいよ出発の時間です。ちょっと興奮気味の牛たち。
でも、しばらくすると落ち着いてきたようです。列を作って大人しく下山を始めました。
10キロの道のりを2時間かけて歩いていきます。
牛はともかくとして、すごい数の人ですね。
麓の町マンステールでは牛の帰りを祝うお祭りが開かれていました。
その中を帰ってきた牛たちがベルを鳴らしながらにぎやかに歩いていきます。
そして、来年の夏までは干し草を食べながらすごすことになるそうです。
******** フランス人のつぶやき *******
「今日、私の彼は海外で働いている。セント=バレンタインデーに、花束を持った花屋がやってきてうちの玄関のベルを鳴らした。さては彼からのプレゼントだ!喜んでドアをあけると花屋が言った。『お隣へのお届けものなんですがお留守なもんで、預かってもらえますか?』」
VDM (Vie de merde)より
たくさんのウシが、いろは坂を行列をつくって降りてくる、スイスでお土産に買った、布地にプリントした絵を飾ってありますが、動くのは初めて見ました。まだ慣れないクレマン君が一生懸命働いているのが、ほほえましいし、アルザスの民族衣装も素敵ですね。
by huck (2015-09-16 11:55)
huckさん
この映像をみて牛の扱いもなかなか大変んだなと思ったりしました。クレマン君がんばってましたね。牛を連れて山を登ったり降りたりするのは長年続けられてきた欧州の習慣なんでしょうね。
by carotte (2015-09-22 11:16)
エジプトの富豪、ちゃんと計画的にモノゴトを進めていたのですね!あとは、難民たちに職を与えて自分で稼げるようにできれば、多少ピンハネしても(笑)、誰も文句は言わないでしょう。
by opas10 (2015-09-23 17:52)
opas10さん
シリア問題はますます複雑化して先が見えません。エジプトの富豪、このあたりも見越してこの話を進めたんでしょうか?解決の糸口が見つからない現状を考えると、この「島で暮らす」というのも良いアイデアのような気がします。
by carotte (2015-10-05 14:43)