イル=ド=フランスの村巡り 2 [イル=ドゥ=フランス地方]
パリを中心とした地域圏イル=ド=フランスにある小さな村を紹介するシリーズの第二回は、ノルマンディ地方への玄関口、サン=クレール=シュル=エプト(Saint-Clair-sur-Epte)を訪ねます。

下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧下さい。(フランスのTV局TF1で2015年9月29日に放送)
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古い家の並ぶ村サン=クレール=シュル=エプトの人口は1000人足らず。
小さな村ですが、古い歴史が刻まれた村でもあります。
911年、当時のフランス国王はノルマン人、つまりはバイキングと条約を結び、エプト川と海の間にある地域をバイキングに与えました。
これがサン=クレール=シュル=エプト条約と呼ばれています。村の名前が付けられた条約です。
村のノートルダム教会のステンドグラスにはその時の様子が描かれています。
「当時はバイキングがやってきてフランク王国(後のフランス)を脅かしていました。国の平和を保つため、国王シャルル3世はバイキングのロロンと条約を結んだのです」と男性。
シャルル3世は単純王とよばれたそうですが、どんな人だったんでしょう?単純明快な人?
「あちらにエプト川が流れていますが、その向こうがノルマンディで、こちら側がイル=ド=フランスです」
こちらのいかにも古い要塞もその歴史を物語っています。
そして現在、村は果樹園のあることで知られています。
なかでもリンゴが有名です。その品種は300種類もあるそうです。
「フランス、イギリス、ロシアなど各国のリンゴが栽培されています」
なかでも大切にされているのがアピ・ローズ(Api Rose)とよばれる品種のリンゴ。
そのリンゴをヒントに絵を描いている絵描きさんもいます。
「カラフルな風船を描いてるんですよ。風にのってノルマンディの方へ飛んで行ってしまうかもしれませんよ」と絵描き。
人々が信心深かった17世紀の頃、この泉は奇跡の湖とよばれていました。
というのもここの水で目の病気が治ったと言われてきたからです。
村のそばを流れるエプト川ではこうして人々がカヌーを楽しんでいます。
「ここの自然と歴史は、都会を忘れさせてくれること間違いなしです」とカヌーを漕ぎながら話す男性。
ノルマンディ地方と隣り合った小さな村は、緑と歴史と水に囲まれていました。
******** フランス人のつぶやき *******
「今日、私はノルマンディに住んでいる。生後18ヶ月になる息子が、『パパ』『ママ』の次に覚えた言葉が『雨降り』だった」
VDM (Vie de merde)より
単純王、確かに気になりますね~。でも、平和の為に妥協すべきところは妥協した人なので、単に思慮の浅い人ではなさそうです。
by opas10 (2015-10-06 22:14)
opas10さん
どういうわけで単純王なんて呼ばれるようになったのやら・・・。
確かに争いを避けて平和に暮らす方を選んだわけですから冷静な判断をしたのかもしれませんね。
by carotte (2015-10-08 16:34)