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イル=ド=フランスの村巡り 5 [イル=ドゥ=フランス地方]

 シリーズの最後は、ヴェルサイユ宮殿から10キロほどのところにある村ル・メニル=サン=ドニ(Le Mesnil-Saint-Denis)を訪ねます。

France_IledeFrance.jpg


 下記ウィンドウのをクリックして番組をご覧下さい。(フランスのTV局TF1で2015年10月2日に放送)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。



 ル・メニル=サン=ドニの人口は、これまでの村より少し多くて6,600人ほど。


 村のお宝は、扉の向こうにありました。


 ここはロシア正教会の僧侶たちが1934年に作った宗教施設Skit du Saint-Espritです。


 僧侶たちはここに隠遁して暮らしていたそうです。


 ビザンチン様式の美しい建物が見学者たちの目を引きます。


 こちらのイコンに描かれているのはグレゴワル神父。


 「村に住む者としてここを訪ねることができてとても満足しています。何しろ謎に満ちてますからね」と村の男性。


 宗教施設があるのはフェー(Fay)という名の森の中。


 栗の木の群生する森の中を抜けると、近代的な建築の家がありました。


 ここで暮らしているのはアメリカ人の造園技師。もう40年も前から住み続けています。


 そして、フェーの森に2ヘクタールにも及ぶ庭園を作り上げました。


 フランス様式と英国様式がほどよく混ざった庭園のようです。


 さて、村の中心部にあるアンリ4世広場には、木骨構造の家が立ち並んでいます。


 「戦後に計画的に作られた家々です。鉄道員が住んでたんです。ノルマンディのスタイルを真似て作られたのです。きれいですよね」と村の男性。


 中世の木骨構造の家にしては随分しっかり立ってるなと思ったら、まだ新しかったのですね。


 村の北側にあるのがノエ池。1684年に、ヴェルサイユに水を供給するのに作られた池です。


 今では鳥の繁殖地になっています。


 池で釣りをしたり周りの散歩したり、皆さん思い思いに自然を楽しんていらっしゃるようです。


 「近くのアパートに住んでますが、ここはその庭みたいなもんですよ」と釣り人。


 ル・メニル=サン=ドニは高速を使えば車でパリまでなんと52分で行ってしまいます。


 これなら通勤圏内ですね。お休みの土日はすっかりパリの喧騒を忘れられそうです。

 

 


******** フランス人のつぶやき *******

 

 

「今日、弟を連れて森を散歩していたら、捨てられた木箱をみつけた。弟を面白がらせようと、その木箱を小枝で突いた時に初めてわかった。それは木箱ではなく、ミツバチの巣だった[がく~(落胆した顔)]

 

VDM (Vie de merde)より




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コメント 4

kiki

栗の木の群生する森の中なんて、考えただけでも、爽やかになります。
栗を拾いながら家にたどり着くなんて、童話の世界です(笑)

良い村巡りですね。
by kiki (2015-10-04 22:03) 

carotte

kikiさん
今の時期、ちょうど収穫期で栗の実がたくさん落ちてるかもしれませんね。ちょっと地味なシリーズでしたが、パリ近郊にこんなのんびりした田舎があることがわかって面白いですね。
by carotte (2015-10-05 15:15) 

opas10

ロシア正教の施設も、村の中心にあるハーフティンバーの建物も、意外に新しいのですね。古い建物が多い欧州にしては、ちょっと珍しい感じです。
by opas10 (2015-10-06 22:32) 

carotte

opas10さん
昔からある村のようですが、お宝はわりに新しいものですね。ロシア正教の僧侶がなぜにこんなところで隠遁生活していたのかも不思議な気がします。
by carotte (2015-10-08 16:40) 

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