塩の道を巡る旅 その3 [その他の国]
塩の道シリーズの最後は、レマン湖とその湖畔にある美しいぶどう畑(下記地図のこげ茶印)を訪ねます。

下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧下さい。(フランスのTV局TF1で2015年10月11日に放送)(▸をクリックしても該当の映像が出てこない場合はウィンドウの下の文字をクリック)
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湖の湖畔に階段状にできたぶどう畑。湖のブルーとぶどうの緑が美しいですね。もう言葉は要りません。
朝7時、釣り船を出す漁師のピエール=アランさん。
32年も前からここで漁を続けています。カラフルな船が印象的です。
「美しい眺めでしょう。毎日、違った風景をみせてくれます。特に秋は美しいですよ」
太陽の日差しがモザイク模様のぶどう畑を照らし出しました。
カメラマンのリュカさんと一緒に散策してみましょう。
リュカさんは10年も前からこの風景を写真に撮ってきました。
「撮影しながら丘陵を上がったり降りたり、時には静かに湖を眺めたりしています。幸せを感じるひと時です」
詩人、彫刻家、映画人など多くの文化人もまたこの風景に魅せられました。
スイスの画家フェルディナンド・ホドラーにウジェーヌ・グラッセ、さらにオスカー・ココシュカもこの風景を描きました。
ヴェヴェー(Vevey)のココシュカ美術館にはレマン湖が描かれた作品が所蔵されています。
「これはギュスターヴ・クールベの作品です。パリ・コミューンでおきた円柱破壊事件の責任を問われ逮捕され、スイスに亡命した頃に描いたものです」と美術館の方。
そして、この風景に魅了され住み着いた芸術家もいます。ローザンヌ生まれの芸術家ジャン・プラアン(Jean Prahin)です。
ぶどう畑の中に立つこの家がその住まいでした。
2008年に亡くなった後、ジャン=クロードさんが家の管理を行ってきました。
部屋の中は当時のまま。地下のアトリエには製作中の作品が残されていました。
「彼はいつもここで制作に励んでました」
外に目をやると、夕日が湖を照らしていました。
ジャン・ジャック・ルソーもシャトーブリアンもこの風景に魅了されていたそうです。
そして、映画監督のクロード・シャブロルやゴダールもこの風景からインスピレーションを得ていたそうです。
******** フランス人のつぶやき *******
「今日、兄が絵の具の筆がソフトになって描きやすくなったと喜んでいた。なにしろ、僕のシャンプーとリンスを使って筆を洗ったらしい」
VDM (Vie de merde)より
塩の道。歴史と美しい景色と素晴らしい企画でした。ありがとうございました。
今年の旅で、スペインのサリナスSalinasという村を通りましたが、ここも昔、塩で栄えた村で、その名に塩の名残をとどめています。しかし、それ以上のことは分かりませんでした。
by huck (2015-10-16 10:17)
凄い名前が出てきますね。
魅了されるのも納得です。
by kiki (2015-10-16 10:49)
huckさん
塩の道、面白かったですね。この行程でパスツアーなんかするとよさそうな気がします。フランス語で製塩所のことをサリーヌSalineといいますが、スペイン語のSalinasに似てますね。
by carotte (2015-10-16 13:59)
kikiさん
レマン湖はこんなにいろんな人に愛された湖だったのですね。私は一度だけ行った事がありますが、確かにきれいなところでした。
by carotte (2015-10-16 14:01)
10年間もあのような風景を写真に撮り続けるとは、ウラヤマシイです。そしてビッグネームも魅了されるというのもよくわかる眺めですね。でも絵で描くと、どうやっても印象派風になっちゃいますが(笑)
by opas10 (2015-11-01 21:01)
opas10さん
階段状に並んだぶどう畑は美しかったですね。7〜8年前にスイスからレマン湖に向かって車を走らせていたことがあるのですが、階段状に並んだぶどう畑が見えてきて驚きました。今になってどうもここだったのではないかと思っています。もうちょっと真面目に見学していればよかったあ〜 ^^;
by carotte (2015-11-03 10:50)