玉ねぎ売りのジョニー [ブルターニュ地方]
ふと気がつけば10月も半ば過ぎ。この調子でいくとあっという間に師走がやってきます。
今年の流行語大賞は、あのポーズ付きの「五郎丸」かな???
さて、フランスのブルターニュ地方にある小さな港町ロスコフ(Roscoff)では、“玉ねぎ売りのジョニー”が活動を開始しました。
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧下さい。(フランスのTV局TF1で2015年10月15日に放送)(▸をクリックしても該当の映像が出てこない場合はウィンドウの下の文字をクリック)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
皆さん、自転車や荷車に玉ねぎを乗せて歩いています。まるで何かのパレードのよう。
この人たちひとりひとりが“玉ねぎ売りのジョニー”というわけです。
その起源は200年ほど前にさかのぼります。
フランス革命の起こる直前、フランスは不景気に見舞われていました。ロスコフの野菜の行商が始まったのはその頃のことでした。
それからしばらくした1815年、アンリ・オリヴィエという農民が、小さな船に沢山の玉ねぎを載せ英国へと行商にでかけました。
そのうち仲間も増え、せっせと英国に渡っては玉ねぎを売っていました。
英国ではこの玉ねぎ売りのことをジョニーと呼ぶようになります。
当時たいていの行商人が10歳前後の自分の息子を一緒に連れてきていました。
その息子の名がヤン(Yann)(=John)やヤニク(Yannick)(=Johnny)だったことから、玉ねぎ売りはジョニーと呼ばれるようになったそうです。
昔は行商人は玉ねぎを肩にかけ、自分の足で一軒一軒家を訪ねながら売っていたそうです。
自転車が出回り始めると、自転車に玉ねぎを載せ行商していました。
「昔は遊びで出かけたんじゃあない、働いてお金を稼ぐために出かけてたんじゃよ」とおじさん。
この農場ではジョニーのために1トンの玉ねぎが用意されました。
「昔は英国に出発するのを辛い思いで見送っていたんだ。一度でかけたら4〜5ヶ月は帰ってこられないからねえ」とジョニー会の会長さん。
昔は4〜5ヶ月だったのが今は3週間ほどだそうです。
そして、1929年には1500人いたジョニーも今では20人前後になってしまいました。
少なくはなっても皆さん誇りを持って仕事を続けています。
「これはちょっとした冒険ですよ。それに自分の国やその文化を知ることにつながります」と若い男性のジョニー。
そして港では、2隻の船が玉ねぎを積み込み英国へと出発していきました。
玉ねぎは料理には欠かせない食材。今もなおジョニーが来るのを待っている人もいるようです。
******** フランス人のつぶやき *******
「今日、指を切ってしまい慌てて病院に駆け込んだ。というのも、涙が出ないように目をつぶって玉ねぎを切ろうとしたもんでね」
VDM (Vie de merde)より
『 今年の流行語大賞は、あのポーズ付きの「五郎丸」かな???』
に、テンションが上がって、思わず言葉にしたら、
夫が「流行動作大賞」って、とるかもです。
by kiki (2015-10-17 20:21)
kikiさん
動作大賞だったら間違いなくとりそうですね。^^
「五郎丸」で流行語大賞、取れそうな気もしますがどうですかね〜。
by carotte (2015-10-19 23:37)
はい。
流行語大賞は間違いないと思います。
by kiki (2015-10-21 15:15)
kikiさん
間違いないですかね。う〜む、発表が楽しみになってきました。
by carotte (2015-10-21 22:33)
自転車であれだけ玉ねぎを吊るして走っていたら目立ちますね~!イギリスでもジョニーが売りに来るのが季節の風物詩になっているんでしょうね。
自分にとっての流行語は、「堀北ショック」です(涙)。
by opas10 (2015-11-01 21:08)
opas10さん
自転車の玉ねぎはすごかったですね。玉ねぎの山が走ってる感じでした。イギリス人が玉ねぎ売りをジョニーと呼んでいたのがなんとなく微笑ましいですね。「堀北ショック」も流行語大賞候補かも。
by carotte (2015-11-03 10:52)