シュノンソー城 その5 [サントル・ロワール地方]
お城を始め、美しい庭園や非公開の場所、そしてスタッフの日々の仕事などを見せてくれたシュノンソー城シリーズも今日が最後になりました。
アデリーヌさんとジェシーさんが行っていたルイ14世の肖像画の修復が完成したようです。
シリーズの五回目をご覧ください。
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧下さい。(フランスのTV局France 2で2015年10月8日に放送)(▸をクリックしても該当の映像が出てこない場合はウィンドウの下の文字をクリック)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
今年、フランス国王ルイ14世の没後300年にあたるそうです。
太陽王と呼ばれたルイ14世の肖像画を飾るのにふさわしい大きな額。5人がかりで運んでしました。
「大きくて重いですからね。ドアを開けて通るのが大変でしたよ」とスタッフの男性。
修復を終えた肖像画を額にはめ込み、壁に掛けます。
額の重さだけで150キロ。大変な作業です。
「修復はうまくいきました。何度もここに来て見てしまいます」と嬉しそうに話すアデリーヌさん。
修復には4ヶ月近くかかったそうです。一仕事終えて喜びもひとしおでしょう。記念写真をパチリ。
一方、生花担当のオレリーさんとマリオンさん、大きなお花をお城の中へと運び込みます。
落ち着き先は3階のお部屋。
「この部屋にぴったりの花だわ。私なんてお城の花を全部写真に撮ったのよ」と見学者の女性。
「手が行き届いていてとっても美しいわ」と別の女性。
「皆さんに褒めてもらえるとまたがんばろうという気持ちになります」とオレリーさん。
ニコラスさんも畑仕事に励んでいます。
今日はレストラン用に小玉ねぎとサラダ菜を植えることにしました。
「お城に野菜畑があるなんて、フランスのお城に独特のものです。そこが魅力的なんです」とニコラスさん。
そして最後にガイドのクレールさんが、橋の上に作られた回廊へと案内してくれました。
「第一次世界大戦中、お城は軍の病院として使われました。そしてこの回廊には120床あまりのベッドが並べられました」とクレールさん。
治療を受けた兵士の数は全部で2,254人。お城に電気が通じるようになったのはこの時からだそうです。
それから1世紀後の今、こうして多くの観光客がシュノンソーを訪れます。
“貴婦人たちのお城”と呼ばれるにふさわしいお城でした。
******** フランス人のつぶやき *******
「今日、うちの子が初めて幼稚園に行って帰ってきた。泣き叫ぶこともなく、平和に1日が過ぎたと思ったのも束の間、1時間後の園からの電話で、うちの子がワンピースのボタンを鼻に詰め込み取れなくなり病院に駆け込んだと聞かされた」
VDM (Vie de merde)より
修復作業には、女性の忍耐強さが必要でしょうね。
by kiki (2015-10-24 18:44)
kikiさん
修復という作業は忍耐と注意深さが必要ですね。それゆえ、仕上がったときの感動も人一倍大きいのかもしれません。
by carotte (2015-10-26 14:31)
修復した額と絵を壁に固定するところ、結構危ない作業でしたね。せっかくキレイに修復しても、最後に取り付ける際にバキバキっといったら一大事です、部屋に入れる際も結構危なかったですし。お花を運びこむのも重労働でしたね。
第一次世界大戦、欧州全体が疲弊しましたが、こんな美しいお城まで野戦病院になるのですから、相当な事態だったことでしょう。
by opas10 (2015-11-01 21:54)
opas10さん
額は運搬から設置まで、かなり危なかったですね。ちょっと気を抜くとガラガラガッチャンで台無しになりそうでした。無事に壁に落ち着いてよかったです。第一次世界大戦は日本は参戦しただけで大したことなかったですが、欧州は酷かったようです。シュノンソーが病院になっていたとは初耳でした。長い歴史の中でそういうこともあったんですね。
by carotte (2015-11-03 11:26)