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地方のレストラン巡り その2 [フランスのグルメ]

 前回の最後に登場した、白いメレンゲを四角く固めてカラメルソースをかけたデザート。

 

 その名をイル・フロタン・カラメリゼ(île flotant caramélisée)と言いましたが、このイル・フロタン(水の上を漂う浮島のこと)はフランス料理によく登場する名前ですね。

 

 料理の見た目がいかにも浮島みたいなところからこの名前が使われるようですが、メニューを見てこれが出てきたら、ああ、あんな感じの料理なんだなと思えば間違いなさそうです。

 

 さて、シリーズの二回目は、人口500人ほどの小さな村にある夫婦で営むレストランLes Temps de Royonを訪ねます。

Paris_LesSalles.jpg



 下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧下さい。(フランスのTV局TF1で2015年10月13日に放送)(▸をクリックしても該当の映像が出てこない場合はウィンドウの下の文字をクリック

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。

 こちらがシェフのパトリックさん。
 
 今日、紹介してくれる料理のために、まずは奥さんのフロランスさんと一緒に裏山にキノコ狩りに。
 
 到着早々、大きなセープ茸が見つかりました。
 
 キノコの見つかる場所はできるだけ皆んなに知られないようにしているとか。でも聞かれるとどうしても教えてしまい、秘密じゃなくなってしまうそうです。
 
 それにしても大きなキノコですね。
 
 お店はロワイヨン池のすぐそばにあります。
 
 ランチの時間になると開店です。まずはテラスで食前酒をいただきながらおしゃべり。
 
 「皆んなが集まっておしゃべりするのがいいんです。そのために飲み物とおつまみがあるんです」とパトリックさん。
 
 「今では消えつつあるその土地に根ざしたものがここにはあるんです」と男性客。
 
 いよいよお食事の時間です。
 
 「このブーフ・ブルギーニョンは美味しいですね。キノコも添えてあって」
 
 別の方はパンデピスとフォワグラの料理。
 
 「ご馳走よ。シェフの心が伝わって来る料理です」
 
 そしてお店のスペシャリテの一つがガトー・ドゥ・フォワ・ドゥ・ヴォライユ(鳥のレバー料理)。
 
 「家では作れない料理です。シンプルでとても美味しいです」
 
 窓際のテーブルは居心地が良さそうです。
 
 厨房のフライパンの上で焼かれていたのはカエル。
 
 カエル料理が出来上がったら、いよいよ今日の料理バロティン・ドゥ・ヴォライユ・ア・ラ・フルム(ballotine de volaille à la Fourme)(フルムチーズの鳥のロール巻)を紹介してくれます。
 
 材料は、鶏の胸肉、フルム・ダンベール(ブルーチーズ)、今朝摘んできたセープ茸、ニンジン、パセリ、にんにく。
 
 まずはニンジンを刻み、胸肉に切り目を入れて開きます。
 
 チーズをスライスして刻んだニンジンと一緒に胸肉に挟みます。
 
 ラップに包んでロール巻きにします。これを20分ほどお湯に入れて茹でます。
 
 その間にセープ茸をスライスして、オリーブ油を引いたフライパンで炒めます。パセリを加え焦げ目がつくくらいに炒めます。
 
 茹で上がったロール巻きはフライパンで周りに焼き目をつけます。
 
 一旦、取り出し、そこにワインを注ぎ、生クリーム、塩、フルム・ダンベールチーズを加えます。
 
 チーズがとろりとしてきたらロール巻きを戻し、そのまま煮詰めたら出来上がり。
 
 う〜む、これは美味しそうですね!
 
 「洗練された、贅沢な料理です」と男性客。
 
 そして最後はやっぱりデザート。
 
 クレーム・アングレーズと3種類(オレンジ、イチゴ、ミント)のアイスクリーム、ホワイトチョコのムースとバナナとカシューナッツ。
 
 そして最後はオレンジのアイスクリームでした。

 

 

******** フランス人のつぶやき *******



「今日、料理なんかしたこともない同居人が僕に言った。『コルドン・ブルーを作る時はフライパンで作る?それともオーブンで焼く?』『両方だよ』と僕。すると同居人はフライパンをオーブンに入れた」

 

 

VDM (Vie de merde)より



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コメント 4

kiki

バロティン・ドゥ・ヴォライユ・ア・ラ・フルムもどきに(笑)
挑戦してみたいですね。

by kiki (2015-10-30 11:43) 

carotte

kikiさん
私もです。作り方はそんなに難しくなさそう。ブルーチーズが効いてて美味しそうな気がします。
by carotte (2015-10-31 01:02) 

opas10

こちらのシェフは、たった一人で何役もこなしているのに、楽しそうにしてますね。こういう人が作るお料理ならマチガイなく美味しいはずです。湖を背景に廻るデザートが美味しそうでした。
by opas10 (2015-11-01 22:36) 

carotte

opas10さん
シェフ、がんばってました。料理するのが好きなんでしょうね。作る料理にそれが出てました。回るデザート、美味しそうに撮るためのセッティングが結構大変そうな気がします ^^
by carotte (2015-11-05 10:04) 

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