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地方のレストラン巡り その3 [フランスのグルメ]

 シリーズの三回目は、ロワール川の中にできた美しいお城のすぐそばにお店を構えるレストランRelais du Château de La Rocheを訪ねます。

 

 今日はどんなお料理を作ってくれるんでしょう?

Paris_StPriest.jpg 




 下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧下さい。(フランスのTV局TF1で2015年10月14日に放送)(▸をクリックしても該当の映像が出てこない場合はウィンドウの下の文字をクリック

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。

 どこのレストランも食事時の厨房は慌ただしく緊張感が漂います。
 
 外はと言えば、こんなにのどかな風景が広がっています。
 
 これがすぐ近くにあるラ・ロシュ城。お伽噺に登場しそうなゴシック様式のお城です。出来たのは13世紀。
 
 そして、散策を楽しんでいらっしゃる方がレストランのオーナーシェフのジャックさん。
 
 「このお城は地域のエンブレムみたいなものです」
 
 ここから北へ10キロほどのところにワインの産地コート・ロアネーズ(Côte-roannaise)があります。
 
 「提供してもらっている食材の産地がどのようなものかを実際に見るのはとても大切なことです」とジャックさん。
 
 今年のコート・ロアネーズは美味しいワインになりそうです。
 
 「今年のブドウは糖分が豊富でよく熟しています。暑い日が続きましたが、雨も降りました。それがブドウには良かったようです。豊潤でコクのあるワインになりそうです」とブドウ園の方。
 
 コクのあるワインに合う料理と言えば、お肉。
 
 この牧場で放牧されているのがシャロレー種の牛。脂肪より赤身が多いのがその特徴です。
 
 レストランでは早速このお肉を召し上がっていました。付け合わせには溢れんばかりのフライドポテト。美味しそうです。
 
 いよいよ今日の料理をシェフが作ってくれます。
 
 材料は、牛の頬肉、ニンジン、小玉ねぎ、コート・ロアネーズのワイン、小麦粉、調味料。
 
 まずはニンジンを厚めの輪切りに。次にフライパンで頬肉の周りを焼きます。
 
 これをお鍋に移してニンジンと小麦粉を加え炒めたら、たっぷりのワインを注ぎます。
 
 小麦粉はお肉にソースが絡みやすくするためのもの。
 
 お鍋にふたをして3時間ほどコトコト煮ます。
 
 その間に、小玉ねぎを、バター、砂糖、水で煮詰めていきます。
 
 カラメリゼした小玉ねぎは柔らかくて甘みがあってお肉によく合うそうです。
 
 こうしてできたのが、本日の一品ジュ・ドゥ・ブーフ・マリネ・ア・ラ・コート・ロアネーズ(joue de boeuf marinée à la Côte Roannaise)(牛の頬肉のコート・ロアネーズ煮込み)です。
 
 本日はグラタン・ドフィノワ(ジャガイモのグラタン)を付け合わせにしていただきます。
 
 お肉が柔らかそう。口の中でとろけるんじゃないかな?
 
 もう一つのお店のスペシャリテがカエルのもも肉。油でカリカリに炒めてあります。
 
 魚の唐揚げも人気です。どちらもビールに合いそう。
 
 そして、最後はデザート。レモンのメレンゲタルト、洋梨のタルト、そしてタルトタタン。
 
 こうなると、エスプレッソで締めと行きたいところです。

 

 

******** フランス人のつぶやき *******



「今日、両親の結婚記念日。そこで私は豪華なディナーを開くことにした。ワインを買って、お肉を焼いて、デザートにはバニラアイスにフルーツ、そしてチーズケーキを用意した。準備万端となったところで、父が母に電話してきて、結局、二人仲良くレストランに出かけて行った

 

 

VDM (Vie de merde)より



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コメント 4

kiki

フランスは自給自足の農業国で、食材が豊かだということを確認させられます。
日本は輸入品にたよりすぎているような気がします。
日本ももう少し、自力の農業が発達して欲しいところです。

今日の料理は肉・フライドポテトが大好きな娘なら、ヨダレものです(笑)
by kiki (2015-10-31 23:29) 

carotte

kikiさん
賛成です。食品に関しては輸入に頼りすぎていて問題ですよねえ。あまりよくないと思います。お豆腐の大豆だって国産じゃないらしいじゃないですかぁ。自国でなんとかしないとダメですね。
フランスはステーキとなると付け合せは必ず山盛りのフライドポテトです。美味しそうですね。
by carotte (2015-11-02 13:30) 

opas10

牛のほほ肉の煮込み、ハンガリー出張の際によく頂きました。美味しいんですよね!それにしてもみなさん、あれだけ山盛りの量を食べるのですね、しかも最後にはあのクルクル廻っていたスイーツまでも。そりゃあ登場したお客さんのような体型になるわけで(笑)
by opas10 (2015-11-03 00:11) 

carotte

opas10さん
欧州では牛のほほ肉はよく食べますよね。日本人からすると欧米の料理の量は半端じゃないですね。甘〜いデザートもたっぶりの量で出てきますし。あの体型になるのもうなずけます。10人中8人まではあの体型と言っても言い過ぎじゃないですね。
by carotte (2015-11-05 10:14) 

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