カドール [ブルゴーニュ地方]
昨日は寒かったですねえ〜。
だいぶ迷って、暖房は入れずにあれこれ着込んでやり過ごしました。
季節は冬に向かって爆進中です。
さて、今年のボジョレーヌーヴォーの解禁日が今月19日。
その産地のボジョレー地区のブドウ畑では緑の葉っぱが黄色やオレンジに色づいています。
そんな風景の中にぽつんと立つ屋根付きの小さな建物。かつてはブドウ園に欠かせない建物だったそうです。
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧下さい。(フランスのTV局TF1で2015年10月28日に放送)(▸をクリックしても該当の映像が出てこない場合はウィンドウの下の文字をクリック)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
緑一色だったブドウ園が、今はこんな風に変身。美しいですね。
そんなブドウ園の散策を楽しむ人たちの向かった先にはカドール(Cadole)と呼ばれる小さな建物がありました。
今ではあまり使われなくなってしまいましたが、かつてはブドウ園で働く人々が小屋として利用していました。
「ここで薪を焚いてたんです。ちょっとした暖炉ですよ」
雨の日には雨宿りしたり、冷たい北風の吹く日にはここで暖まったり。そしてお弁当も食べたりしたそうです。
昔は畑の手入れに馬を使っていたため、馬専用のカドールもありました。
「ここに馬を繋いでいたんですよ」
やがて車の登場で馬は姿を消しカドールも使われなくなってしまいました。
実際にカドールが使われていた時代のことをご存知のジャンさんを訪ねました。
ジャンさんは90歳。ボジョレ・ヴィラージュのボトルを空けて歓迎してくれました。
「雨が降ったり、雹が降ったりした時に逃げ込んだのがカドールです」とジャンさん。
中には礼拝堂のようなカドールもあります。
このカドールは2階建てで、ちょっと珍しいそうです。
1階に馬を繋いでおき、干し草が敷いてある2階では寝ることができたそうです。
一口にカドールと言っても、スタイルは様々です。
長い間忘れ去られていたカドールですが、この建物を文化財として守ろうという活動が高まり、7年前からカドールを見学するツアーが始まりました。
参加者は年500人ほどにのぼるとか。
ランチタイムには楽団の演奏も加わります。賑やかでいいですね。
******** フランス人のつぶやき *******
「今日、娘が買っているハムスターのケージを私が掃除することになってしまった。手早く済ませてしまおうと掃除機を使ったら、小さな小屋で寝ていたハムスターがあっという間に掃除機に吸い込まれていった」
VDM (Vie de merde)より
キレイに色づくのは、日本では紅葉、フランスではブドウ畑なのですね。ジャンさん、とても90歳には見えません!!
by opas10 (2015-12-09 23:13)
opas10さん
ブドウ畑、結構きれいに色づいてましたね。
ジャンさん、90歳という高齢にもかかわらず、矍鑠としてらっしゃいました。フランスも割に長寿の国らしいですよ。
by carotte (2015-12-13 10:07)