コーヒー物語 その2 [トピックニュース]
コーヒーの発見については諸説あるようですが、とにかくコーヒーの実から全てが始まっていることだけは確かです。
そこでシリーズの二回目は、コーヒー栽培の盛んなブラジルへと飛びましょう。
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧下さい。(フランスのTV局France 2で2015年11月24日に放送)(映像が出てこない場合はウィンドウの下の文字をクリック!)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
カフェで飲むコーヒーも自宅のキッチンで淹れるコーヒーも、元をたどればコーヒーの実に行き着きます。
ここはブラジルのサンパウロから200キロほど離れた広大なコーヒー園。
コーヒーの木を近くで見てみると、赤い実をつけています。
260ヘクタールにも及ぶ農園で育つコーヒーはアラビカ種。
コーヒーの木は4メートルくらいの高さまで成長するそうです。
実のついた枝をこうして切り落として収穫するようです。
背の低い木は、女性が手で実だけをもぎ取ってきました。
「昨日は10袋も収穫しました。重さにして300キロほどです」と女性。
ブドウの収穫と同じでなかなか大変な作業です。
収穫したコーヒーの実を食べていましたが、とても甘い味がするそうです。
収穫された実は倉庫に集められ乾燥されます。
「水分が11%くらいになるまでここで乾燥させます」と担当者。
そこまでになるのに1ヶ月ほどかかります。
「我々にとってコーヒー豆は黄金ですよ。高品質の売れる豆を作るのが我々の目標です」とコーヒー園のオーナーのエドワルドさん。
こうして乾燥させた豆は、共同組合に買い取ってもらいます。
ここは世界一大きな共同組合です。12,000ほどの大小の生産者が組合員になっています。
組合長さんが案内してくれたのは販売所。
「組合員の皆さんにはここでくつろいでもらいます。ここではコーヒーも飲めますし、インターネットでニュースをチェックすることもできます。そして、これはコーヒー豆の取引額です。刻々と変わる額を一目で確認することができます」
この組合の取引先には、イッリ、ネスプレッソ、スターバックスなど欧州やアメリカの有名企業が名を連ねています。
取引先の要求するコーヒー豆を提供できるように組合にはラボが設置されています。
「取引先を訪問して一緒にコーヒーを飲み、どんなコーヒーが望まれているかを確認してからサンプルを作ります」とラボの責任者フランシスコさん。もう30年もこの仕事を続けています。
豆を選んでサンプルを作ったらコーヒーにして試飲してみます。
コーヒーの試飲風景って初めて見ました。お酒やワインと同じで飲み込まないんですね。
「試飲する時は鼻も口も使います」とフランシスコさん。
コーヒーの味が決まったところで、今度は別の工場で大量生産に入ります。
なんだか香水の生産と同じですね。
この工場で作られるコーヒー豆の4分の3が輸出用です。
「合計で125か国に輸出しています。うちの工場のからとは知らずに、あなたもうちのコーヒーを飲んでいるかもしれませんよ」と男性。
輸出用のコーヒー豆はブラジル最大の港サントスに運ばれ、そこから欧州へと送られるそうです。
次回に続く。
******** フランス人のつぶやき *******
「今日、私は妊娠中の秘書。応接室のお客様にコーヒーを出したら、『ミルクはありますか?』と聞かれたので、『まだです』と答えた」
VDM (Vie de merde)より
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